- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道芽室町
- 広報紙名 : すまいる 令和7年6月号
町民からの消費生活相談を受け付けています
■相談事例 下着を身に着けると、じんま疹が!
▽Q
普段からワイヤー入りの下着を付けると肌がかぶれるので、ノンワイヤーの下着を買い、一度洗濯してから使用するようにしている。今回もSNSを見てノンワイヤーの下着を4着購入し、使用する前に一度全部洗濯をしてから使用した。するとノンワイヤーとなっていたのにワイヤー部分に固いものがあり、その固いものが触れている箇所全体の皮膚に、じんま疹が出た。事業者に連絡して返金をお願いすると、病院の診断書があれば返金対応できるとのことだった。病院から診断書をもらい、商品と一緒に返送した。すると、事業者の責任者から「一度洗濯したものは返品されても返金できないので、商品を着払いで送り返す」と連絡が来た。診断書があれば返金できると言っていたのに納得できない。
▽A
センターから事業者に問い合わせたところ、「規約通り、お客様都合での返品は受け付けない」とのことでした。規約には「不良品、注文と違う物が届いた場合は、7日以内であれば、交換に応じる」と書かれてあり、交換できない場合としては「洗濯、クリーニングしたもの」という記載がありました。相談者はノンワイヤーと記載があったので、皮膚のかぶれを心配せず、使用前に購入した4枚全て洗濯していました。しかし、実際にはワイヤーに似た硬いものが付いており、事業者は「これはワイヤーではないので、ノンワイヤーという説明に誤りはない」という主張でした。以上のことから、返品返金の主張は難しく、交渉は進みませんでしたが、事業者のホームページには、皮膚障害が起きた場合についての対応は書かれていませんでした。そこで、相談者の状況を説明したところ、病院の診断書料に加え着払いの郵送料も、事業者に支払ってもらうことになりました。
相談事例から見る特徴と問題点:
1.いつも見ているSNS(インスタグラムのインフルエンサーが紹介していたので、疑うことなく購入した。
2.ホームページには「ノンワイヤー」の記載があったのに、ワイヤーに代わる硬いものが付いていた。
3.着用する前に4着すべてを洗濯していた。
■消費者へのアドバイス
下着類の購入は、店舗でも通販でも「返品不可」ということが多いです。もし、返品可能だとしても、着用後や洗濯後は返品不可という可能性が高いので、何枚も購入した場合は、一枚身に着けて様子を見ることをお勧めします。通販サイトでもサイズ選びおよび着用感に不安がある人向けに、「試着サービス」を用意している事業者もあるので、下着購入の場合、条件を確認し、試着等を利用することも考慮してください。
■国民生活センター最近の相談事例より
▽警察を名乗りLINEに誘導される!?
警察を名乗り電話からLINEのビデオ通話に誘導し警察手帳を見せて、それを信用した消費者に個人情報をたずねたり、捜査の一環として金銭を振り込ませる手口があります。
▽2時間後に電話が使えない
総務省やNTTを名乗り「2時間後にこの電話は使えなくなる。」と自動音声ガイダンスが流れ、さらに「1番を押してください」などとボタン操作を誘導するアナウンスが流れ1番を押すとオペレーターとつながり、個人情報を聞き出すケースが確認されています。電話を停止することに関して自動音声ガイダンスやSMSを使って連絡することは絶対にありません。自動音声ガイダンスが流れた場合には、最後まで聞かずに電話をすぐに切ることも大切です。
▽ネット通販は、あらかじめ入っているチェックに注意
ネット通販でサプリを注文するときに「3か月コース」にあらかじめチェックが入っていることがあります。このような手法があることを知り、注文前には確認しましょう。
■無料弁護士相談会(相続、多重債務、契約トラブル等)
日時:7月31日(木)18時~20時 1人30分
場所:めむろーど3階
申込:【電話】0155-62-6556
編集・発行:芽室町消費生活センター
相談受付:平日10時~16時
【電話】62-6556