くらし ミセス ユミ子の消費生活QandA 第155回

■食品ロスに取り組みましょう!~家計にも地球にもやさしい♡削減方法の巻~
髙安ユミ子 消費生活相談員

皆さんは毎年10月が「食品ロス削減月間」ということをご存じでしょうか?
令和元年10月1日の「食品ロス削減推進法」施行されて以降、消費者庁では食品ロス削減に向けて毎年10月に啓発活動が強化されます。地方自治体や民間団体などでもさまざまな取り組みが行われます。食品ロス削減は持続可能な開発目標(SDGs)の目標17のうちの7項目に深く関係します。
このことから、食品ロスや食品リサイクルの推進は地球環境だけでなく、経済・社会にもつながる重要な課題のため、食品ロスは私たちのくらしに大きく関係します。

Q:食品ロスを減らすコツはありますか?
A:家庭で捨てられやすい食品は、主にごはんやパン・麺類の主食が1位となっていて、捨てられる理由は食べ切れなかったというものです。家庭での取り組みのコツとして「食べ残さない」ことが大事です。その他には「買いすぎない」「作りすぎない」ことも挙げられます。自分のライフスタイルに合わせて、何ができるか考えてみましょう。

■ここがポイント
◇買い物の3原則
(1)買い物前に手持ちの食材と期限を確認しましょう
(2)必要な分だけ買う、使う分・食べきれる量だけ買いましょう
(3)期限表示を知って賢く買いましょう

消費者庁が作成した食品ロス削減:啓発冊子のチェックシートでは、買いすぎないために「いつ、なにを、どのくらい、どんな理由で捨ててしまったか記録して振り返ること」が食品ロス削減の近道になると紹介されています。
メモは正確に計測しなくても大丈夫です。無理のない範囲で行い、継続して「見える化」することが大事です。まずは1週間、記録してみましょう。また食品ロスの原因となる作りすぎを防ぐためには大皿に盛りつけないことや家族の予定を聞いておくことも有効です。食べ残さないよう必要な分だけ・食べきれる分だけを作ったり、保存方法を工夫したりしましょう。
料理レシピサービス「クックパッド」には、地方公共団体や学校等から提供された「食材を無駄にしないレシピ」が掲載されていますので参考にしてみてください。

◎消費者庁食品ロス紹介ページ
※詳細は広報紙13ページのQRコードをご覧ください。

◆相談員からのアドバイス
普段、捨ててしまいがちな野菜の部位には食べられるものもあります。なるべく捨てる部位を減らして、ムダなく調理しましょう。
食品ロス量は年間464万トン(令和5年度推計)で、毎日大型(10トン)トラック約1270台分が廃棄(年間1人当たりの食品ロス量は37kg)されている計算となります。
今後2030年までに435万トンまで削減することが目標となっています。私たち一人ひとりの取り組みは小さくても、積み重ねることによって目標達成につながります。
消費者庁のポータルサイトにアクセスして家計にやさしく、環境問題の解決に取り組みましょう。

詳細:
・消費生活相談所
【電話】28-0585
【住所】南6-2 町社会福祉協議会内
・役場住民・出納課住民生活担当
【電話】28-3858