子育て まなびのひろば(1)

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■「学校における働き方改革」の推進
浜中町立学校では、令和6年度「学校における働き方改革『浜中町アクション・プラン』第3期」を策定し、学校における働き方改革を推進してきました。
学校における働き方改革の目的は、「教員のこれまでの働き方を見直し、自らの授業を磨くとともに日々の生活の質や教職人生を豊かにすることで、自らの人間性や創造性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行うことができるようになること」です。この理念を実現するために、令和6年10月より次のように目標と視点を設定し、教育委員会と各学校が緊密に連携・協力しながら進めてきました。

◇『浜中町アクション・プラン』第3期の目標
教育職員の在校等時間から所定の勤務時間等を減じた「時間外在校等時間」を1か月で45時間以内、1年間で360時間以内とする。

◇重視する視点
・改革を『自分事』に~ワークライフバランスを意識した働き方を追求し、教職員のウェルビーイングの向上と、子どもたちの学びの伸長
・『自走』するチーム~未来につながる教育活動の実現を目指し、対話を通して、学び合い・支え合うチームを構築
・地域との『協働』~コミュニティ・スクールと地域学校共同活動の一体的推進を図り、地域・保護者・教職員の参画と熟議でバランスある分担を実現

◇重点的に実施する取組
(1)ICTの活用による校務効率化の推進
(2)保護者・地域等との連携協働
(3)部活動休養日等の完全実施
(4)教頭の業務縮減
(5)働き方改革の意識を高める取組の推進
(6)メンタルヘルス対策の推進等


〔時間外在校等時間とは?〕
8時~16時30分を勤務時間とした時に、その前後に在校して業務をしている時間のことをいいます。

この4年の中で一番在校時間が短い結果となりました。8月と1月の在校時間が特に短く、長期休業を活用できたものと思います。ただ、教職員一人一人を見ると、月当たり時間外在校時間45時間を超える教職員が数名いる状況です。また、年間360時間の上限を超える教職員は、2月の時点で30人です。
令和7年度も「学校における働き方改革」をより一層進めていきます。地域・保護者の皆様のご理解とご協力を今後もよろしくお願いします。

■防災教育の充実
今年度、道教委より北海道実践的安全教育モデル構築事業の指定を受け、霧多布中学校を拠点校として浜中町で防災教育の充実を図ってまいりました。
霧多布小、霧多布中、霧多布高校は、町総合防災訓練に参加し、災害対策機関との連携のもと、高台避難道路を通る避難訓練と災害対応車両・防災パネル展・防災関連ブースの体験等の防災学習を実施しました。また、霧多布小、霧多布中学校は、自衛隊、社会福祉協議会、赤十字奉仕団の協力による、カレーと豚汁の炊き出し訓練に参加しました。

◎釧路地方気象台の防災気象官矢萩様による、地震と津波発生のメカニズムに係る講演をいただき、防災意識の向上を図りました。
◎霧多布中では、北海道教育大学釧路校境教授による「防災小説」の取組を実施しました。生徒自身が主人公の発災シナリオに基づき、地震発生時の様子やその後の避難について、自身の行動や自宅の状況などを想定し、1人1台端末を用いて防災小説を作成しました。
◎また、生徒が自分の周囲の状況を主体的に判断し、素早く適切に身を守れるよう、既習の「写真で危険さがし」「地震ショート訓練」などを踏まえ、怪我人や余震を想定した生徒主体の地震避難訓練を実施しました。
◎町内の小・中・高等学校では、防災教育に関わる学校安全中核教員を位置付け、学校安全アドバイザーを含めた実践委員会を3回実施し、各校の防災教育取組事例を共有し、意見交換を行いました。

来年度以降も町内の小・中・高等学校に学校安全中核教員を位置付け、浜中町の防災教育を推進していきます。