- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道別海町
- 広報紙名 : 広報別海 2025年3月号
◆新たに発見されたマンモスゾウの臼歯化石の年代など
令和6年4月下旬に尾岱沼の安達隼人(あだちはやと)さんが、国内で15個目となるマンモスゾウ臼歯化石(右上顎(じょうがく)第1大臼歯)を発見し、郷土資料館に寄贈されました。正式な鑑定後、化石の年代測定作業を進めたところ4万2千年前から4万1千年前のものとわかりました。
この結果を受け、鑑定者の滋賀県立琵琶湖博物館名誉館長 高橋啓一(たかはしけいいち)氏をはじめとするゾウ化石研究者とともに今回発見の化石について論文化し化石研究誌に公表しました。
少なくとも野付半島付近には、6万年前から2万5千年前のはじまりにかけてマンモスゾウが生息し、海岸に打ち上がった海藻や海草を食べていたことがわかりました。現在常設展示室で公開中ですので、貴重な資料をぜひ、ご覧ください。
問合せ:郷土資料館【電話・FAX】0153-75-0802