- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道標津町
- 広報紙名 : 広報しべつ 2025年8月号
■特定健診を受診する意義
皆さんは職場や町の健診を毎年受診されていますか。平成20年度から開始された「特定健診」は「高齢者の医療の確保に関する法律」で義務付けられています。この法律の目的は、昨今わが国で深刻な問題となっている社会保障費の中の医療費の適正化推進です。
▽健診受診者と未受診者の医療費
図1は特定健診を受診している人と受診していない人の令和6年度の生活習慣病医療費を比較したものです。この結果にはさまざまな要素も関わっていますが、未受診者の医療費は受診者と比べて6.8倍となっていました。
図1 令和6年度特定健診の受診有無者による生活習慣病治療費の比較
▽特定健診の充実した項目
健診は身体の異常を見つけるものではなく、一年に一度、身体の変化を確認するものです。そのためには、あらゆる健診項目を総合的に見る必要があります。また、病院での定期検査ではその項目が揃わないこともありますので、病院通院者の方も健診を毎年受診していただきたいです。その代表的な健診項目が「HbA1c」です。
▽HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
「HbA1c」は糖尿病に関する血液検査で、通常は糖尿病患者や疑いのある方に実施され、図2の区分で判定します。糖尿病は重症化するまで自覚症状がほとんどないのが特徴で、高血糖状態が長期間続くことで動脈硬化を進行させます。代表的な合併症に「糖尿病性腎症」があり、本町ではこれにより人工透析となる人の割合が高く(表1)、透析導入年齢も全国平均より7歳以上若いことが分かっています(表2)。
・図2 HbA1cの区分
・表1 透析導入原疾患の患者割合(令和6年度末時点)
・表2 新規透析導入年齢の比較(令和6年度末時点)
▽毎年健診を受診しましょう
自覚症状の少ない生活習慣病の早期発見と重症化予防のために、40歳以上の方は項目が充実している特定健診を毎年受診しましょう。今年度は第3回健診が最後の集団健診となります。本紙掲載の二次元コードの標津町LINE公式アカウント「申請・予約」から申し込みください。
問合せ:保健福祉センター栄養指導担当
【電話】82-1515