- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道標津町
- 広報紙名 : 広報しべつ 2025年10月号
執筆者 若月 桃(わかつきもも)さん
7月29日から8月1日まで、防災研修で北陸地方に行ってきました。今回は雪による災害や地すべり、そして能登半島地震について学ぶことができました。その中でも特に印象に残っているのは、石川県中能登町の役場での話です。
中能登町は実際に能登半島地震で被害を受けた地域で、被災された役場の方から、災害時に勤務されていた際の大変だったことや個人的に苦労されたことについて伺いました。勤務中に大変だったことは、何があっても職務を全うしなければならない責務があり、3カ月間休みなく災害対応や応急・復旧作業に従事し続けたことを教えていただきました。個人的には、水が1カ月間出なかったり、水が出ていても下水が使えずお風呂に入れなかったことが非常に大変だったとお話ししていただきました。また、被災後には自宅の一室を備蓄倉庫として活用し、日頃から防災意識を高めて「自分の身は自分で守る」ことの大切さも教えていただきました。
私はこれまでの防災研修で学んできたことの中で、東日本大震災のことが記憶に新しかったのですが、このお話を聞いて、東日本大震災の内容はどちらかというと記憶が薄く、実感があまり湧いていなかったことに気づきました。一方で、能登半島地震は実際に被害を受けたわけではありませんが、テレビでの映像が強く印象に残っており、自然災害を決して他人事として捉えてはいけないと改めて感じました。また、毎日の生活が決して当たり前ではないことも実感しました。さらに研修期間中に発生したカムチャツカ半島地震のニュースもあり、日頃から備えることの重要性を強く実感しました。皆さんもぜひ、この機会に日常の防災対策を見直してみてください!
問合先:住民生活課危機管理室
【電話】85-7243