- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道標津町
- 広報紙名 : 広報しべつ 2025年10月号
■こころの健康を守りましょう
令和4年国民生活基礎調査によると日本人の46.1%がストレスを感じていますが、ストレスがあるという事は決して悪いことではありません。適度なストレスはやる気や集中力を高め、ストレスを乗り越える過程は成長の源となります。
一方、過度なストレスは心身の健康を損なうことがあるので、ストレスと上手に付き合っていくことが大切です。
・表 悩みやストレスがある方の割合(12歳以上)
単位:%
●ストレスとは?
ストレスとは、精神的・肉体的に負担となるあらゆる環境刺激によって引き起こされる生体機能の変化(ストレス反応)です。その外部からの刺激や要因をストレッサーと呼びます。先の調査でストレッサーとして挙げられたのは次のとおりです。
▽悩みやストレスの原因(複数回答)
(1)自分の仕事(34.1%)
(2)収入・家計・借金(27.3%)
(3)自分の病気や介護(24.3%)
(4)家族の病気や介護(16.5%)
(5)家族以外との人間関係(16.4%)
(6)家族との人間関係(16.4%)
(7)生きがいに関すること(11.6%) など
ストレッサーにうまく対応できればストレス反応を引き起こさずに済みます。ボールのように弾力性があり、押されても元に戻そうとする力(ストレス耐性)がある状態です。
ストレッサーがかかり、耐えられなくなると、ストレス反応(生体の変化)が心理面、行動面、身体面の3つの方向に現われ、さらに続くと健康障害に繋がります。
最もよく見られる心理面のストレス反応は、不安や抑うつで、場合によっては不安障害やうつ病などの精神的な疾患になります。
▽心理面
イライラ、怒り、不安、緊張、悲哀 など
▽行動面
闘争、逃走、過食、飲酒、遅刻、欠勤など
▽身体面
動悸・息切れ、頭痛、下痢・便秘 など
●ストレスとの付き合い方
自分自身で心身の緊張などのストレス反応に気づき、その解消を目指しましょう。
▽自分のストレス解消法を見つけましょう
(1)呼吸法やヨガなどのリラクセーションを実践する
(2)ストレッチや適度な運動をする
(3)快適な睡眠をとる・15分程度の昼寝
(4)親しい人たちとの交流
(5)笑う
(6)自分が好きなことをする時間を持つ など
▽こころの仕組みを学んでみましょう
11月13日(木)に悲哀というストレス反応に焦点を当てた講演会を行います。詳細は今月号の折り込みチラシ「グリーフから学ぶこころのケア」をご覧ください。
問合せ:保健福祉センター健康推進担当
【電話】82-1515