くらし わたしたちが地域おこし協力隊です

■「ファミリーフィッシング体験」
羅臼町で自然ガイドをしている笹崎です。最近は海外のお客様から釣りのガイドを頼まれることも多くなってきました。今回、シンガポールから参加されたオングさんのご家族は普段都会に住んでいるので、自然の中で遊ぶ経験がほとんどなく、北海道に旅行に来たついでに、自然の中で子供に遊ぶ体験をさせたい、と依頼してきました。
「私にとって魚はボーナス、このような美しい場所で釣りが出来るだけで十分満足です。」“魚はボーナス”という表現は、英語圏ではよく使う表現で、どうせ釣れっこないから、期待していない、という時に使う常套文句です。羅臼町内の漁港堤防で早速釣りを開始しました。
漁港に着いたら、まず、道具の使い方を教えているうちにすぐにおなじみのガヤが釣れてきました。そして今度は30cmを超えるクロガレイやコマイなどが次々に釣れてきて、もう大興奮!釣りあげた魚は近くのキャンプ場で料理してもらい、夕食に舌鼓。本当に忘れられない思い出となったことでしょう。
(産業創生課地域おこし協力隊:笹崎)

■「ヒトと野生動物との共生を想う夏」
この半年、道東で撮影する中、シカやオオハクチョウ、ラッコなどの親子愛を目の当たりにしました。また、目前まで来てくれる子シャチたちの姿は圧巻でした。羅臼に来たからこそ経験できた、格別に美しい時間です。お世話になっている方々、本当に感謝しております。喜びと同時に、共生における課題を一層身近に感じます。幼少時から動物と暮らし、鳥のヒナも育てたのですが、動物は愛情を深く理解しますので、カモメの屋根営巣課題には卵を産む前の対策など、親子の絆にはどうか格別のご配慮をお願い申し上げます!
ダーウィンから自然保護の父ミューアまで影響を与えた、探検家で博物学者のフンボルトは、自然を“Web of Life(生命の網)”と表し、「全ての生命は目に見えない糸で繋がっている」という世界観を遺しました。世界自然遺産20周年を機に、Web of Lifeから自然遺産までの歩みを可視化し、生命の輝きの瞬間を動画から抽出したものを、根室中標津空港、知床自然センター、野付半島ネイチャーセンターで今夏に展示予定です。生き物の恩恵と羅臼の類稀な魅力を伝えてまいります
(企画財政課地域おこし協力隊:谷原)

■「羅臼を世界に誇れるゼロカーボンシティへ」
このたび、地域おこし協力隊「ゼロカーボン産業創生コーディネーター」として羅臼町に着任いたしました、保阪庸介(ほさかようすけ)と申します。
世界自然遺産・知床を擁するここ羅臼は、温泉を筆頭に再生可能エネルギーといった地域資源にも大きな可能性を秘めています。これらの資源を活かしながら、持続可能な地域づくりと産業創出を目指す取り組みに関われること、大変光栄に思っております。
まだ着任したばかりで、町のことを学んでいる日々ですが、地域の皆さまと対話を重ねながら、一歩一歩、羅臼ならではの世界に誇れるゼロカーボンモデルをともに築いていけたらと考えています。どうぞこれからよろしくお願いいたします。
(町民環境課地域おこし協力隊:保阪)