くらし 令和7年度 久慈市の動き 予算編成

■大型建設事業本格化の中、持続可能な財政運営に配慮
令和7年度の一般会計当初予算は236億2700万円。令和6年度と比較して21億3700万円、9・9%の増額となりました。当初予算の概要をお知らせします。
※金額は1万円未満を四捨五入しています

《一般会計歳入》
236億2,700万円

《一般会計歳出》
236億2,700万円

《特別会計》
特別会計は、特定の事業を一般会計と区分し、特定の歳入と歳出を区別して処理する会計です。
・国民健康保険事業勘定…35億2,601万円
・国民健康保険直営診療施設勘定…1億7,062万円
・後期高齢者医療…4億6,449万円
・魚市場事業…1,688万円
合計…41億7,799万円

《企業会計》
水道事業会計

下水道事業会計

令和7年度予算は、久慈市総合計画基本構想・後期基本計画に基づく各種事業の推進を図り、中長期的に財政の健全化を維持するため、効果的かつ効率的な施策の選択と集中に努めました。また、重要施策として、久慈湊小学校移転改築事業や小屋畑川切替工事などの大型事業が本格化することから予算規模が大きくなっています。
一般会計の歳入を財源別に見ると、市税や諸収入、繰入金など地方公共団体が自主的に調達できる自主財源は59億1618万円。自主財源が歳入に占める割合は25%と前年度比で1.9ポイント減少しています。自主財源は、今後も少子高齢化などの影響により減少していくことが予測されます。
歳出を性質ごとに見ると、人件費や扶助費、公債費などの義務的経費は101億3197万円となり、昨年度から3億2458万円の増額となっています。義務的経費が歳出に占める割合は42.8%と2.7ポイント減少しています。
ただし、高水準で推移する社会保障費や大型の建設事業などにより、引き続き厳しい財政運営が続くと想定されます。

●歳出を性質別にみると…
□義務的経費 42.8%
扶助費41億1,112万円(17.4%)
人件費37億1,559万円(15.7%)
公債費23億 527万円(9.7%)

□投資的経費 22.6%
普通建設事業費53億2,993万円(22.6%)

□その他 34.6%
物件費34億1,896万円(14.5%)
補助費等27億2,879万円(11.5%)
繰出金13億4,000万円( 5.7%)
その他 6億7,735万円( 2.9%)

●財政用語の説明
□歳入の関係
地方交付税…人口や環境などの違いで生まれる地方間の格差を調整するため、国から配分されるお金。国が徴収する所得税や法人税などが基になっています
国庫支出金、県支出金…国・県が市に対して交付する補助金など
市債…建設事業などを行うために、国や金融機関などから借りるお金

□歳出の関係
民生費…福祉や子育て支援などのために使うお金
教育費…学校教育や生涯学習の充実、文化・スポーツなどを推進するために使うお金
総務費…企画調整事務、庁舎や財産の維持管理、戸籍管理、税金の徴収など市の運営全般に使うお金
公債費…市の借金返済に使うお金
土木費…道路や公園などの整備・補修に使うお金
衛生費…環境の保全や健康増進などに使うお金
消防費…消防や災害対策などのために使うお金
農林水産業費…農林水産業の振興などに使うお金
商工費…商工業や観光などの振興のために使うお金
義務的経費…人件費など支出することが義務付けられ、簡単に削減できないお金
扶助費…子育てや高齢者、障がい者などの支援に使うお金
物件費…事業委託や各種ソフト事業などに使うお金

□その他
企業会計…事業で得られる収入で経費を賄う独立採算制を原則とした会計。市では、水道事業会計と下水道事業会計がこれに当たります