- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県久慈市
- 広報紙名 : 広報くじ 令和7年6月1日号 No.462
令和7年度、春の叙勲・褒章が発表されました。
市内の受章者の皆さんを紹介します。
■高齢者叙勲地方自治功労 旭日小綬章 宮澤憲司(みやざわ けんじ)さん(門前・88歳)
昭和54年に久慈市議会議員に初当選。副議長や議長を歴任し、令和元年まで10期40年にわたり、市の発展に多大な貢献をしました。
受章にあたり「地域の発展のために何かできればという思いで活動してきました。県立久慈病院の移転の際は、医療・福祉・保健をひとつのエリアにという考えのもと、福祉施設や元気の泉に近い、現在の場所への移転へ尽力したことを覚えています。
議員には個人の力ではなく、支持してくれる皆さんに選ばれてなっています。選んでくれた人に絶対に応えていかなければという思いで活動し、40年も議員をさせていただきました。今回の受章は、皆さんのおかげです。感謝しています。
議員の皆さんには、個人の考えではなく、市民の意見を市政に反映し、市の発展に向けて頑張ってほしいです」とエールを送りました。
■地方自治功労 旭日双光章 澤里富雄(さわさと とみお)さん(宇部町・75歳)
平成15年に久慈市議会議員に初当選。以来副議長を務めるなど5期20年の長きにわたり、市政の発展に尽力しました。
受章にあたり「平成26年には議会改革に取り組みました。条例策定専門部会長を務め、久慈市議会基本条例を制定。議会の定義がはっきりしたことで、議会そのものが大きく変わった印象があります。県内でも優秀な議会に認められ、表彰を受けることができました。
平成28年には乾杯に地元産品を使用する『地酒等普及促進・乾杯条例』を提案。県内でもいち早く条例化し、地産地消に貢献できたことが思い出深いです。
振り返れば震災や台風など災害が多い期間でしたが、とにかく一生懸命やるという意識で活動してきました。最後の任期には副議長に押し上げていただき、会派や同僚議員の皆さん、そして支えてくれた家族に感謝しています」と語りました。
■消防功労 瑞宝双光章 谷地勝美(やち かつみ)さん(門前・69歳)
東京消防庁勤務を経て昭和50年に久慈地区広域行政事務組合に採用。平成30年までの通算44年間、地域消防に貢献しました。
受章にあたり「印象に残るのは東日本大震災。後方支援や連絡調整を担当し、全国から応援に来てくれた部隊と現場をつなぐことに苦心しました。自治体から派遣された当時の消防長を補佐する立場でもあり、時には迷い、時にはぶつかりながらもできる限りのサポートをしたことが思い出されます。同僚や消防団、自治体職員と一緒になって対応できたため、被害を比較的少なく抑えられたと思います。皆さんに感謝しています。
消防はチーム活動です。同僚に命を預けることもあるため、コミュニケーションを大事にしてきました。消防職員は責任感が強く、つい無理をしてしまうことがありますが、現職の皆さんにはケガ無く頑張って欲しいです」と思いを述べました。
■消防功労 瑞宝単光章 中屋敷久男(なかやしき ひさお)さん(小久慈町・75歳)
昭和57年に消防団員に任命。ラッパ隊として活動し、隊長を10年、分団長を8年務めるなど、38年の長きにわたり団活動に貢献しました。
受章にあたり「地域の分団に入団してすぐに、ラッパ隊再編で団本部へ異動。当時行われていた一関地区ラッパ吹奏コンクールを視察し、同じ内容でも質の高い演奏を肌で感じました。ラッパは号令や指示のほか、規律の維持と士気の高揚を図るものです。熱意のある音調を目指して努力しました。全員が集まるのが難しい中で、出初式や特別点検などの前には週に数回の練習を重ね、1回きりの演奏に向けて緊張感を持って取り組んだことが思い出されます。
団活動は集団で行うもので、声をかけあい、つながりを大事にしてきました。先輩や同僚など仲間に恵まれ、家族の理解や協力があって受章できました。感謝しています」と語りました。
長年にわたる活動の功績・功労により、次の皆さんが大臣表彰を受けました。
■総務大臣表彰 田澤 吉堯(よしたか)さん
(明るい選挙推進委員協議会)