文化 地域の伝統を今に受け継ぐ 式年大祭

■やはぎ
10月13日(月・祝)、矢作町の天照御祖神社の五年式年大祭が10年ぶりに挙行されました。
当初開催を予定していた12日(日)は雨で順延となりましたが、13日は天照御祖神社の境内に同神社の総代や町民ら約100人が参集。
御霊を神輿に移した後に、同神社から渡御(とぎょ)行列が出発し、嶋部公民館、矢作小学校、矢作・生出地区の各コミュニティセンターの4カ所の御旅所(おたびしょ)で祭典を行いました。
矢作小学校の祭典では、祭壇の前で町民らによる虎舞や神楽、さらに市外出身の大学生などの若者が参加し復活した「三ノ戸剣舞」など、さまざまな余興が奉納。祭典委員長の村上隆一郎(むらかみりゅういちろう)さんは「延期しながらも10年ぶりに開催できて本当に良かった。大人も子どももたくさんの人が集まり、数々の素晴らしい余興を披露してくれました。今日は大成功」と表情をほころばせていました。

■たかた
10月19日(日)、高田町では氷上神社と天照御祖神社の合同式年大祭が10年ぶりに挙行されました。
当日は、両神社それぞれで大祭式を挙行した後、氷上神社を出発した行列と、天照御祖神社の行列が本丸公園下で合流し、約200人の大行列となりました。
15年ぶりに復活した風流山車には、震災前に扱っていた『源九郎(げんくろうろう)義経(よしつね)中尊寺(ちゅうそんじ)入山之躰(にゅうざんのく)』の一場面の人形山と米大リーグで活躍している佐々木朗希投手の見返り人形が一緒に乗っており、行列とともに市街地を練り歩きました。
大祭協賛会副会長の坂井一晃(さかいかずあき)さんは「15年ぶりにこの形式での開催となったがたくさんの人に協力してもらって成功裏に開催できた。現在、風流山車を作れる人は5、6人しかいないので、今後は勉強会を開いて製作技術を受け継いでいきたい」と意気込んでいました。