- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県住田町
- 広報紙名 : 広報すみた 令和7年3月号
春先は、空気が乾燥し山火事発生の危険性が高い時期です。山火事のほとんどは人の不注意により発生しています。
森林はいったん火災などで失われると、その大切な機能が回復するまでには何十年もの年月と多大な費用を要します。
貴重な自然を火災から守るために次のことに気を付けましょう。
■山火事を防ぐために次のことを守りましょう
・枯れ草などのある火災が起こりやすい場所では、たき火をしない
・強風時、乾燥時には、たき火をしない
・たき火など火気の使用中はその場を離れず、使用後は完全に消す
・火遊びはしない、させない
■火災から貴重な命と生命を守るために
日本では例年、冬の終わりから春の行楽シーズンにかけて山火事が多く発生しています(図(1)参照)。
暖かくなるこの時期は、ハイキングや農作業など、火元になりやすい人間の活動が活発になります。同時に、雨が少なく空気が乾燥していることで、山の中に厚く積もっている落ち葉や枯れ草などが燃えやすい状態となっています。これにさらに強風などの条件が重なると、大きな山火事につながる恐れがあります。
山火事は消防車が入れない山中で発生することが多く、発見の遅れや、消火活動が難航する間に被害が急拡大してしまうことがあります。
日本の山火事の出火原因は、たき火、火入れなど人間の活動によるものがほとんどのため、火事につながる行動をしない・させない意識が重要です(図(2)参照)。山火事の大部分は、一人ひとりの注意で防ぐことができます。貴重な人命や財産を火災から守るため、火気の取扱いには十分気をつけましょう。
〔図(1)〕月別林野火災発生件数(令和元~5年平均)
〔図(2)〕出火原因別発生件数(令和元~5年平均)
出典:消防庁統計資料
■大船渡市林野火災に対する町の支援について
2月26日、大船渡市において、平成以降国内最大となる大きな被害を及ぼした林野火災が発生しました。
これを受け、町では、関東から出動した緊急消防援助隊の宿営地として町社会体育館、町生涯スポーツセンターを宿営地として開放したほか、町婦人消防協力隊は、隊員に手作りの食事を提供しました。このように近隣自治体で災害が発生した際には、当該自治体と連携・協力し、発生直後から支援に取り組んでいます。
今後も被災地の後方支援を継続するとともに、支援活動で得た経験を町の災害対策に還元し、安心・安全なまちづくりを進めていきます。