くらし 市長コラム 縦走

名取市長
山田司郎(やまだしろう)

「歩く文化を世界に発信」
5月25日に、青森県から福島県まで東北の沿岸部4県29市町村を繋ぐ1000キロメートルの道、みちのく潮風トレイル全線開通6周年イベントとして、「トレイルウォークインチ名取」が開催され、ポケモン効果もあり、500人を超える方々が本市沿岸部を歩きました。
その後、私が会長を務める「みちのく潮風トレイル関係自治体協議会」総会を相馬市で開き、同様のウォーキングイベントも開催され、協議会では、大規模な林野火災で被災された大船渡市長から支援への御礼と現状報告がありました。大きな傷跡は残るものの、多くの関係者のご尽力によりトレイルコースは無事再開されたとのことでした。
名取市では、今年の夏に市内在住の小学5年生、6年生を対象に、1泊2日でみちのく潮風トレイルを歩く「岩手県自然体験会」を企画しています。
陸前高田市にある岩手県立野外活動センターに宿泊して、翌日は大船渡市の碁石海岸周辺を歩くプランです。(林野火災の現場とは半島を挟んで遠いエリア)
子ども達には、岩手県沿岸部の雄大な自然を肌で感じて、また友達と歩くことを通じて、歩くことの楽しさや意義を学んできて欲しいと願っています。
昨年、名取トレイルセンターを利用するハイカーの数が過去最多となりました。国内はもとより海外からもバックパックを背負って多くの方々が訪れています。
世界と東北の未来を繋ぐみちのく潮風トレイル。協議会長として、歩く文化を世界に発信してまいります。