- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県角田市
- 広報紙名 : 広報かくだ 令和7年3月号
東日本大震災から14年。復興庁が定める「第2期復興・創生期間」(令和3~7年度)のもと、残された課題へのきめ細やかな対応や記憶・教訓の継承などが進められています。震災後も自然災害が相次ぐなか、角田市はこれらの経験を教訓に、安全・安心なまちづくりと、共に支え合う共生社会の構築に努めています。
防災・減災構想のもと、河川改修や道路整備等が進むとともに、各地区では自然災害を想定した地区防災計画が策定され、ほとんどの地区で自主防災組織が設立されています。また、担い手不足が課題ではあるものの、地域の安全を支える組織・団体も活躍しています。例えば消防団では、昨年度に女性消防団が結成され、4名が本部業務に従事。今年度からは機能別消防団制度を導入し、OBの43名が予防消防や後方支援で活躍しています。
新たな団員も加入しており、入団理由を尋ねると「自分の住む地域は自分の手で守りたい」と心強い答えが返ってきました。彼らは震災当時、児童や生徒だった世代。当時の記憶が深く刻まれ、学校や地域の防災・復興の学習や活動に取り組んできたことと思います。
励まし合い、助け合いながら復興を目指した記憶が、次世代へと受け継がれ、生かされ続けていくことを願っています。
角田市長 黒須 貫