- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県角田市
- 広報紙名 : 広報かくだ 令和7年7月号
今、「令和の米騒動」とも言われるほど、店頭での米不足や米価の高騰といった問題が起きており、国は備蓄米を放出するなどの対応を行っております。国際紛争などの影響で食糧輸入が容易でなくなり、大規模災害も頻発する中で、主食であり数少ない自給農産品「米」を確保することは、国民の食と命の安全を守る上でとても大切なことです。国には確かな農業・食糧政策を強く望むとともに、市としても基幹産業である農業と市民生活を守る努力を続けてまいります。
先日、角田市農業振興公社では北郷、西根、枝野の3地区で、目黒区との農業体験交流事業「あぶくま農学校」を開校しました。角田と目黒の子どもや大人たちが、見分けがつかないほど泥んこになりながら、田植えを通じて楽しく交流しました。「田んぼの泥って温かい」「稲ってこうやって育てるんだ」「お米って大事だよね」そんな声があちこちから聞こえてきました。
体験を通じてこそ学べること、理解し合えることがあります。単に「生産者と消費者の納得できる価格」だけでなく、相互理解や共生が今こそ必要なのではないでしょうか。泥んこになりながら子どもたちが植えていたのは、大切な未来への苗なのだと思います。
※目黒区との農業体験交流事業の様子を10ページに掲載しています。
角田市長 黒須 貫