- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県多賀城市
- 広報紙名 : 広報多賀城 令和7年4月号
4月25日(金)グランドオープン
令和元年から進めてきた多賀城南門復元工事がこのたび、完了しました。
また、特別史跡多賀城跡附つけたりてらあと寺跡の玄関口に建つ施設として中央公園内に整備した多賀城跡ガイダンス施設が4月25日(金)にグランドオープンします。
そこで、同日10時から多賀城南門前およびガイダンス施設前の広場でオープニング式典を開催します。
*オープニング式典の内容など詳しくは後日、市HPなどでお知らせします。
式典終了後に一般開放しますので、ぜひ来場してください。
◆ガイダンス施設の概要
多賀城南門を眺める場所に立つガイダンス施設は、多賀城の歴史と魅力の紹介、市内の主要スポットや観光情報を最新のデジタル技術により提供する施設です。館内に設置した200インチの高解像度LEDモニターディスプレイは、室内に設置されたものとしては、東北地方で最大級クラスを誇ります!
◆紹介動画
・古代多賀城へようこそ(多賀城創建、国宝多賀城碑などの紹介)
・よみがえる多賀城(200インチ画像で、奈良時代・平安時代の人々の営みなどをCGにより再現)
・南門の歩み(多賀城復元アーカイブ)
・多賀城観光情報など
◆館内案内
開館時間:9時16時30分
*12月28日〜翌1月4日のみ休館(予定)
費用:無料
*駐車場は隣接する中央公園園駐車場を利用してください。
*館内は自由に撮影可
*男女別トイレ(多目的トイレ有)、授乳室も完備
■「多賀城入城印」の画像がもらえる!
多賀城観光情報のタッチボタンでアンケートに答えると、ここでしか入手できない特製画像をダウンロードできます。季節ごとに入手できる印が変わりますのでお楽しみに!
■多賀城南門はいつでも自由に観覧できます!
多賀城は、西暦724年に大野東人(おおののあずまひと)により創建され、西暦762年に藤原朝獦(ふじわらのあさかり)により修造されたことが、国宝多賀城碑に刻まれています。
762年に修造された多賀城は、多賀城が置かれた約300年間のうちで、建物が最も豪壮に飾られた時期であり、多賀城南門の規模も最大でした。
復元計画は平成2年にスタートしましたが、実に復元着手まで約30年の歳月を要するなど、非常に歳月を要する事業でした。
□多賀城南門のココがすごい!
復元した南門は、奈良時代の技術を可能な限り忠実に再現し、木材加工や建築、瓦葺き、左官、塗装などの主要な部分で伝統的な工法を採用しています。
□築地塀のココがすごい!
東北以外の地域には見られない、巨大な築地塀。多賀城に国府が置かれた奈良時代、東北地方北部には蝦夷と呼ばれる人たちが暮らしていましたが、国が蝦夷の地へ勢力を拡大するに伴い、度々戦いが起こりました。多賀城はその最前線の拠点であったことから設けられたと思われます。
□多賀城南門の概要
多賀城南門は、奈良・平安時代に多賀城跡の正面にあった二重門で、3月に復元が完了しました。東西10.5メートル、南北6メートル、基壇を含めた高さは14.5メートルに達します。
□築地塀の復元
多賀城には、奈良・平安時代に陸奥国府が置かれていました。その中心には儀式や政務の中枢となる政庁地区があり、それ以外の場所でも役所跡が複数確認されています。
多賀城では、政庁地区を築地塀、政庁を含めた多賀城全体を築地塀や材木塀で囲う二重の区画構造となっていました。このうち築地塀とは土を固く突き固めて積み上げた土塀ですが、特に多賀城の正面となる南門の両脇では、発掘調査により基底部の幅が2.7メートルで、瓦葺きの屋根であったことが分かりました。
問合せ:文化財課文化財係
【電話】368-5094