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■「デジタル終活」について考えてみませんか?
スマートフォンやパソコンなどが普及している現代社会の遺品として「デジタル遺品」があります。
故人がネット上に保有していた資産のデータやサブスクを契約していた場合のアカウントなどを含めて、デジタル遺品の定義はありませんが「デジタル遺品」と呼ばれています。(パソコンやスマートフォンのデジタル機器そのものは含まない)
遺族が契約内容の確認や解約をしたくても、故人のID・パスワードがわからないためデータを調べられず手続きに困るケースがあります。そのため、万が一の際に遺族が故人のスマホなどをロック解除できるようにしておく必要があります。

□「事例」
*故人が利用していたネット銀行の手続きをしたくてもスマホが開けず、ネット銀行の契約先がわからない。
*故人が契約したサブスク(サブスクリプション)の請求を止めたいが、IDとパスワードがわからない。

□「注意」
*故人のスマホやパソコンなどのパスワードがわからない場合、第三者がロック解除することは困難。
*サブスクは解約をしない限り請求が続いてしまう。

□デジタル遺品の処理で困らないための対策は?
(1)名刺サイズの紙にパスワードを記入し修正テープでマスキングなどした「スマホのスペアキー」を作り保管する。(家族が見つけられる場所に保管)
(2)契約中のサービスのID・パスワードを整理しておく。
(3)毎月支払いが発生しているインターネット上の契約は、サービス名・ID・パスワードを整理し、エンディングノートを活用する。
(4)故人アカウントに関するサービスをチェックする。
*サブスクリプションとは定められた料金を定期的に支払うことで、一定期間、商品やサービスを利用できるサービス

問合せ:市民相談室
【電話】368-1141