- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県栗原市
- 広報紙名 : 広報くりはら 令和7年5月号
(237) 民具の価値を伝えるために 宮城民俗コモンズの活動
昔からの人々の生活をその歴史とともに伝える「民具」。人々の暮らしと結び付いた農具や漁具、日用品、教育や娯楽に関するものなど、さまざまな物があります。
昨年度発足した「宮城民俗コモンズ」は、県内の自治体や博物館などの組織がネットワークを作り、それぞれが所有する民具を調査して、その価値を広く共有することを目的とした協議会です。その活動の大きな柱として、各組織が所有する民具を比較研究できるよう、いくつかの決まった方向から撮影し、デジタル画像で残していく「デジタルアーカイブ」という取り組みを始めました。
昨年度撮影された、県内13組織が所有する民具の画像については「宮城の民具」として、現在、ウェブサイトで公開しており、市からは150件の資料画像を紹介しています。これらの画像は、所蔵や名称だけでなく「衣」、「食」などの用途や、棒状、板状などの形態、「耕す」、「編む」などの機能からも検索できます。
掲載している画像には、同じ種類のものが数多くありますが、1つ1つの民具が持つ特徴と、それら全部に共通する特徴との両方を見出していくことによって、それらが使われていた地域の特性が見えてきます。このように、同じ種類の物を多数観察できることには大きな意味があります。
宮城県内の海・山・平野の各地域の暮らしに根付いた民具を、ぜひウェブサイトからご覧ください。
問合せ:教育部文化財保護課
【電話】42-3515