- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県大崎市
- 広報紙名 : 広報おおさき 2025年6月号
「地域おこし協力隊」という言葉を耳にしたことがありますか。「地域おこし協力隊制度」は、地方での生活や社会貢献活動に意欲的な都市部の人材を受け入れ、地域協力活動を行う中で、定住・定着や地域の活性化を図ることを目的としています。
本市では現在、5人の隊員が自身の持つ知識や技術を生かし、地域と連携して大崎のために日々、奔走しています。
隊員が熱意を持って活動することで、地域との化学反応が生まれ、新たな大崎の「宝」の掘りおこしも期待できます。
5人の隊員が、それぞれどのような思いで取り組んでいるのか紹介します。
■橋元 文江(はしもとふみえ)隊員
出身地:大崎市(Uターン)
勤務先:デジタル戦略課
任期:令和6年4月~令和8年3月(2年目)
職種:地域デジタル活用支援事業
「デジタルは目的ではなく手段」だと、1年目の活動を通して、より強く思うようになりました。「スマートフォンを使えるようになりたい」という言葉の奥には、さまざまな目的があります。一人一人の思いに寄り添い、必要なサポートをすることが、私の考える「地域デジタル活用支援」です。
現在は、デジタル機器に関する個別相談会(16ページ参照)やスマートフォンの活用術を体験できる実践的なイベントを開催しています。また、LINEの使い方をまとめて作成した小冊子は、参加者の学びの復習や共有に役立っています。
2年目の活動では、人と人とのつながりを大切にすることを軸に、支え合いが広がるような場や仕組みづくりをしていきたいです。
■氏家(うじいえ) きらら隊員
出身地:大崎市(Uターン)
勤務先:まちづくり推進課
任期:令和7年4月~令和8年3月(1年目)
職種:線路はつなぐよ陸羽東線利用促進事業
数年前まで役者をしており、その傍らアルバイトを通して、さまざまな職種を経験してきました。また、もともと日本文化が好きで、着付師を志し、着物レンタル店や和雑貨店で働いていたとき、普段生活していると気付かない情緒的な日本文化の良さに気付かされました。大崎市にも陸羽東線や無人駅、田園・山脈風景など、情緒あふれる魅力がたくさんあります。
地域住民や隊員、関係機関をつなぎながら、地元である大崎市の良さを再発見・追及し、陸羽東線や沿線地域の魅力を発信したいです。陸羽東線を通して、より多くの人にときめきを運べるよう、イベントの企画などに取り組んでいきます。
■外崎 真也(そとざきしんや)隊員
出身地:北海道白老町(しらおいちょう)
勤務先:観光交流課
任期:令和7年4月~令和8年3月(1年目)
職種:鳴子温泉郷の持続可能な観光地域づくり支援事業
地域に入り、住民とのコミュニケーションを図りながら、鳴子温泉郷について勉強しています。着任して早々に、鳴子温泉地域の源泉のパイプ洗浄に参加しました。山奥にある源泉を大切に管理し、旅館などの施設に供給していることを知り、温泉を支える人たちの仕事への熱意に、感銘を受けました。
鳴子温泉郷は、多彩な泉質と多くの源泉があるだけではなく、鳴子こけしや鳴子漆器などの地域に根付く資源があると感じます。また、住民と接するうちに、鳴子温泉地域の人は温泉が大好きで、愛にあふれていると感じるようになりました。
住民にとっては当たり前でも、「よそ者目線」で別の角度から見ることで発見できる「隠れた資源」の魅力を掘りおこし、鳴子温泉郷のPRにつなげていきたいです。
■秋山 千恵(あきやまちえ)隊員
出身地:石巻市
勤務先:大崎市立おおさき日本語学校
任期:令和6年7月~令和8年3月(2年目)
職種:多文化共生推進事業
大崎市立おおさき日本語学校の開校に伴い、大崎市の外国人住民はさらに増加傾向にあります。外国人住民にとっても住みやすい多文化共生社会の実現に向けて、公共施設などでのパネル展示による啓発活動や相互理解に向けた勉強会、交流会を実施しています。
大崎市立おおさき日本語学校の留学生を迎える温かい雰囲気に感動しました。温かい風土を生かしながら、留学生と住民との交流の機会を設け、多文化共生の輪を広げていきたいです。
また、市内には以前から外国人住民とのつながりを持つ人が多くいます。外国人住民との関わりを深めるため、隊員同士や関係機関・団体と連携した取り組みを進めていきます。
■渡辺(わたなべ) あかね隊員
出身地:千葉県千葉市
勤務先:こけしの岡仁
任期:令和5年5月~令和8年3月(3年目)
職種:鳴子こけし工人(見習い)
大崎市民になって3年目を迎えました。鳴子こけし工人の見習いとして、こけしの制作技術の習得やSNSを活用した鳴子温泉地域などの魅力を発信してきたことで、多くの人に活動を知ってもらい、声をかけられることも増えてきました。退任までの間は、さらに制作技術を磨き上げ、販路の拡大に取り組みます。退任後も、自身で楽しみながら、鳴子こけしに携わっていきたいです。
令和7年度は新たに、鳴子温泉郷の観光振興や陸羽東線の利用促進のために活動する隊員が着任しました。隊員同士が強く連携し、この地で育まれてきた歴史や文化を大切にしながら、さらなる魅力を掘りおこし、さまざまな企画を通して大崎市を盛り上げていきます。
問合せ:政策課地方創生担当
【電話】23-2129