くらし 令和7年度 施政方針(2)

・企業誘致・雇用の確保
私自身が、町内企業を訪問させていただき、意見交換を通じて、すぐにできることは実施する構えで支援していきます。
なお、町内に進出を希望している企業に対しても、私自身が先頭に立ってサポートしていく姿勢を示し、雇用の創出による地域経済の活性化に寄与されるよう対応していきます。

・中小企業・小規模企業の振興
事業者の皆様との意見交換を行いながら、実効性の高い施策を推進していきます。また、後継者不足による影響や、課題解決のため、商工会、関係機関との連携を図りながら、持続的な発展に向けた取り組みを行っていきます。

・ふるさと納税の拡充
ふるさと納税の全国的な状況や、県内で人気を博す返礼品の動向を、業務の一部を委託している業者とともに分析し、川崎町に落とし込める新たな仕組みを模索していきます。
また、「企業版ふるさと納税」は、委託先と情報を交わし、個人でも企業でも、様々な場面においてきめ細かな対応と、更なる自主財源の確保に取り組んでいきます。

・旧5小学校の事業
川内・本砂金・支倉・青根・前川の旧小学校は、令和4年度から5年間の賃貸借契約を締結しています。
旧小学校は、事業者の創意工夫により、それぞれが特色のある事業を展開しています。その特色を生かした運営が継続できるよう、事業者に寄り添った関わりを続けていきます。

・スキー場の跡地活用
令和6年3月に閉鎖した「みやぎ蔵王セントメリースキー場」は、跡地活用事業の提案を公募したところ、3社から応募がありました。このうち2件(1社辞退)の提案内容を、去る2月3日に開催されました「活用事業公募提案審査委員会」にて審議いただいた結果をもとに、事業者との協議を進めていきます。
今後は、地権者を対象に説明会を開催し、経過報告と跡地活用に関する意見交換を行うなど、一番よい活用方策を検討していきます。

・道路整備事業
橋梁及びトンネル点検の長寿命化計画に基づき、老朽化した部分の修繕などを計画的に実施しています。
今年度は、9橋の橋梁点検を実施するほか、大針橋・槻木橋2号の補修工事及び落合橋の橋梁補修補強詳細設計を計画しています。
今後も、道路整備費用の平準化を図り、安全・安心な道路の確保に取り組んでいきます。

・町営住宅整備事業
令和6年度より着手している、北原住宅の屋根改修工事を実施するほか、「川崎町公営住宅等長寿命化計画」の改訂を行い、国からの交付金を活用しながら、住宅の維持・修繕を計画的に進めていきます。

・温泉事業
青根地区の温泉事業は供用開始から50年以上が経過し、温泉供給施設の老朽化対策や、一部の源泉で湯量(ゆりょう)が不安定な状態が続いており、それらの対策が急務となっています。
昨年、各旅館等の代表者と温泉事業の現状や様々な課題に関する話し合いを行い、温泉を供給する側、受ける側の考えや思いを共有しました。
引き続き、今後の温泉事業の在り方や行政の関わり方を含めた話し合いを進めていきます。

・上下水道事業
上下水道施設の老朽化が進行しているため、国からの補助金などを活用しながら計画的に施設の更新を行っています。
将来的な水の需要量を改めて精査するとともに、施設の更新・耐震化に係る事業費の財源確保と上下水道事業経営の安定化を図るため、料金体系の適正化に取り組んでいきます。

・農業振興
地域計画について、耕作者が定まっていない農地は、引き続き農業委員会、宮城県農業公社などの関係機関と連携し、地域での話し合いを継続するとともに、地域農業の維持、発展につながる農用地の効果的な利用と農地集積を図り、生産基盤の強化に努めていきます。
担い手対策は、国の支援制度と町独自の施策を組み合わせ、経済的な負担の軽減を図るとともに、関係機関と連携し営農面における相談体制を整え支援していきます。
鳥獣被害対策は、電気柵などの設置に係る支援を継続し、実効性のある対策を講じ、鳥獣被害対策実施隊の協力をいただきながら、県や関係機関と連携を図り、被害防止対策の強化に努めていきます。
畜産振興は、自給飼料の活用促進のため、独自の施策などにより経営を後押しし、飼料高騰などの影響を引き続き注視していきます。