- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県七ヶ浜町
- 広報紙名 : 広報しちがはま 令和7年1月号
■地域ぐるみで守り、育てる。
七ヶ浜町長 寺澤 薫
新年あけましておめでとうございます。町民の皆様には、新春の佳き日をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年の元日の能登半島地震は私たち町民にとりまして、いやがうえにも3.11を思い出させ、改めて災害への備えの大切さをかみしめた1年のはじまりとなりました。
能登の皆様をはじめ、被災された全国の皆様が1日でも早く安全で安心して暮らすことができますことを心より祈るばかりです。
町といたしましても、近年の激甚化する災害に備え、今後とも東北大学災害科学国際研究所との連携をはじめ、避難路の整備など、ソフト・ハードの両面から進めてまいります。
また、昨年は、全国で闇バイトによる強盗事件が多発した年でもありました。このため、防犯につきましては、防犯カメラの設置をはじめ、関係機関とも連携をしながら、地域ぐるみで犯罪が起きにくい環境づくりを進めてまいります。
一方、依然として世界各地では紛争や気候変動が続き、その影響でガソリン、電気をはじめ、食料などの日常必需品までが高騰し、私たちの暮らしを脅かしております。
このような中、政府が昨年11月に閣議決定した「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」では、低所得世帯への支援や新しい地方経済と生活環境創生の交付金が盛り込まれ、いわゆる「103万円の壁」についても、令和7年度の税制改正の中で議論されようとしています。
「103万円の壁」の改革は、地方自治体にとりまして、住民への行政サービスに結び付く地方財源に大きく影響するものであることから、今後の動向を注視してまいります。
いっそう進む人口減少と少子高齢化の中、今や人生100年時代を迎えたとはいえ、心身ともに健康であってこそです。町民の皆様が健康で心豊かにいきいきと暮らせるよう、健康づくりについては、食、運動、心の健康など様々な観点から取り組んでまいります。
そして、人生100年のスタートである子どもの時代には、心の財産として「生きる力」を身につけさせたいという強い思いがあります。
学校等においては、先生方と英語によるコミュニケーション力の育成に取り組んだように、地域においても皆様とともに「手をかけ、目をかけ、心をかけて」応援し、育成していく気風を醸成していきたいと思います。
本町が培ってきた地域や人とのつながりを大切にし、豊かな自然、恵まれた景観、この美しいふるさと「七ヶ浜」を次代の子どもたちに引き継いでいくことが私たちの大きな使命であります。
皆様に「七ヶ浜に住んでよかった」と実感していただけるよう、誠心誠意、取り組んでまいる所存でございますので、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年が皆様にとりまして、幸多き、巳(み)(実)のり多き一年となりますことを心よりご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。