- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県七ヶ浜町
- 広報紙名 : 広報しちがはま 令和7年1月号
■何でも話せる場所になったんです
《遠藤》
活動の一番のネックは、場所なんです。地区の避難所は、その地区の皆さんが利用する施設なので、地区が違う人同士が集まる場合には利用できないようですね。
このため、ヤーン・アライブやととや(菖蒲田浜)は、地区を超えて活動できる貴重な場所です。
《相川》
ととやでの活動とパッチワークも含めて、ヤーン・アライブは、5クラス80人くらいが活動しています。ここで活動している人がお友達を誘ったり、新聞で見て遠くから来たりする人もいます。
《遠藤》
これからは、高齢になって、来たくても来ることができない人の交通の問題もあります。
《町長》
そうですね。誰もが気軽に集まれる場所づくりが大事になってくると思います。
《遠藤》
私は、これまで皆さんのお手伝いのような気持ちで参加していましたけれど、ここに来ると顔なじみがいて、この頃は皆さんの顔を見て、いろいろとおしゃべりするのが生きがいになってきました。
《和泉》
私にとっても生きがいです。
大きく言うと、私はここがあるから生きていられるという感じかな。みんなのためとか、自分のためとかするのがいいですね。ボケが緩やかになるようにストレス解消にもなっています。
私は、友友介護(ともともかいご)という言葉が好きなんです。私が皆さんに一番助けてもらっています。友達同士、みんなで助け合って楽しく生きましょう!
《サーカ》
和泉さんは気持ちがふさいでいる人がいると、いつもヤーン・アライブに誘ってくれるでしょ。
《和泉》
残念ながらコロナ禍で中断してしまったんですが、私たちのグループは第2清楽苑やショートステイで編み物教室もしていました。
《サーカ》
初めはシーツ交換をしていましたが、皆さんのためにひざ掛けを編んだ時に、100歳くらいのばあちゃんから編み物がしたいと言われたのが始まりでしたね。
《和泉》
ばあちゃんたちも楽しみに待ってくれていたからね。ばあちゃんたちが途中で飽きそうになると「♪ハローハロー、お元気ですか~」と歌ったりしてね。人生楽しく生きなきゃ、何でもね。
《相川》
誰もが簡単で編んでみたいと思うようなものがないかなぁといつも考えています。私はそれが楽しみですね。
《サーカ》
皆さん、マイペースに自分ができることを自由にやっていますね。帽子を千枚編むのを目標にしている人もいますね。
《相川》
最初はうまくできなかったけれど、10年くらい続けて上達した人もいます。
私たちの活動は、編み物教室ではなく、楽しく編み物をしましょというところです。
《和泉》
それでいいんですね。だから気軽に来れるんです。
《遠藤》
みんなでおしゃべりするのを楽しみに来ているんです。コーヒータイムもあるんですよ。
《相川》
年に一度、バザーもしています。
《和泉》
編み物ができない人には、目の前に毛糸を置いておくだけでいいよって言うんです。
《相川》
編み物の後の帰りのランチもいいね。
《和泉》
そう、ランチをするのも楽しみなの。
《遠藤》
今は震災に関係のない方も大歓迎です。若い人にも参加してもらえたらうれしいですね。
《町長》
ヤーン・アライブは今や、町民の皆さんの心のよりどころになり、心の復興に大きく貢献していただいています。こうして続いていることに感謝しかないですね。
この町でグローバルに活動されて、ヤーン・アライブは世界に誇れる場所ですね。
《サーカ》
一人では何もできませんでした。皆さんと一緒だからこそできたことです。
七ヶ浜は素晴らしいところです。私も編み物の活動をしていなければ、皆さんに会うこともできませんでした。皆さんの笑顔を見ると、とても元気になります。
《和泉》
本当にありがたいことです。いろいろな事情を抱えている人がいますが、ここで気持ちを楽にして帰ることができます。ここは、みんなで心を打ち明けて何でも話せる場所になったんです。この活動をずっと続いてほしいですね。ここは天国ですね。
《皆さん》
和泉さん、まだ行かないで~。
■遊びに来てね!
○ヤーン・アライブ
編み物:第1(水)/第2(火)
パッチワーク:第4(金)
○ととや(菖蒲田浜)
編み物:第4(金)
※時間 10~12時