- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県鹿角市
- 広報紙名 : 広報かづの 令和7年1月号
令和6年第6回鹿角市議会定例会が11月29日から22日間の会期で開かれました。初日に行われた市長の行政報告の概要をお知らせします。
■主な内容
・かづの厚生病院小児科の病床継続を要望
・秋田県種苗交換会に62万人が来場
・クマの出没状況前年から大幅減
■関係人口の創出
地方に関心のある首都圏住民に本市の関係人口になってもらい、地域とのつながりや本市の抱える地域課題に取り組む人材育成講座「かづコトアカデミー」の現地フィールドワークを、10月18日から20日に本市で開催しました。
市内で地域づくり活動を実践している人々の活動拠点を訪問したほか、メイン講師であるソトコト編集長の指出一正(かずまさ)氏の講演などを通じ、本市との関わり方の発掘や実践プランの作成が行われました。
■鹿角高等学校の支援
鹿角地域唯一の高校を地域一体となって支援するため、民間主導による「鹿角高等学校支援協議会」が10月23日に設立され、本市も設立の趣旨に賛同し、協議会に参画しています。
協議会では、当面の活動計画として、下宿先の確保による市外生徒の就学支援や、地元企業への就職支援を行うこととし、民間と行政が連携しながら取り組みを進めていきます。
■男女共同参画社会の推進
10月11日に、男女共同参画基礎講座を開催し、秋田県理事の丹治純子(じゅんこ)氏が、ワーク・ライフ・バランスの推進による企業へのメリットなどについて講演したほか、今年度のワーク・ライフ・バランス優良企業として、株式会社柳沢建設を表彰しました。こうした取り組みを継続することで、男女が共に働きやすい環境づくりと、仕事と生活の調和のとれたライフスタイルを促進していきます。
■地域医療体制
岩手医科大学の学長より、令和7年4月から、かづの厚生病院小児科への常勤医師の派遣の取り止めと、小児科入院病床の受け入れを中止するとの説明を受けました。かづの厚生病院小児科は、鹿角地域で唯一の小児科入院病床を有しているため、受け入れができなくなることで、子育て環境に大きな影響が及ぶことから、市では、11月25日に、小坂町長と共に、県へ病床の継続について要望書を提出しています。
■令和6年産米の作柄
田植え後から5月下旬までの低温と日照不足に加え、7月中旬以降も日照不足であったものの、出穂期以降はおおむね天候に恵まれ、本市を含む県北地域の作況指数は「103」の「やや良」で、10アール当たりの予想収量は、高温障害のあった令和5年産より40キログラム多い572キログラムと公表されています。
令和6年産米の概算金は、民間在庫量が少ないことが影響し、前年から大きく値上がりしている一方で、燃料費などの生産コストの高止まりが続き、依然として農業経営をひっ迫させているため、引き続き関係機関と連携し、コスト削減などの支援に取り組んでいきます。
■第147回秋田県種苗交換会
11月1日から5日までの日程で開催し、市民や関係団体の協力により、盛会裏に終えることができました。会期中は好天にも恵まれ、5日間で62万人の来場者が訪れ、主会場を中心に大いににぎわいました。
■クマの出没状況
10月末までの目撃・被害通報件数は151件で、令和5年の同時期と比較して129件の大幅減となりました。そのうち被害件数は25件で、前年比47件の減少となりましたが、4件の人身事故が発生しています。また、有害鳥獣駆除による捕獲頭数は49頭で、前年比100頭の減となりました。
今年度は、ブナの実りがよく、山に食べ物が豊富にあったことに加え、誘引となる木の伐採などの出没対策によって、出没件数の減少につながったものと捉えています。