- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県大仙市
- 広報紙名 : 広報だいせん「だいせん日和」 2025年5月号
市では、先進的な経営に挑戦し、地域のリーダーとして本市農林水産業の将来を支えることが期待される若手農業者を表彰しています。
令和6年度の受賞者に選ばれた3人の若き担い手を紹介します。
■高橋 将(たかはし まさる)さん
大曲地域大曲・48歳
平成9年から家業の農業に従事し、令和元年に家業を法人化(農事組合法人相野豆米)した際に理事に就任。法人では水稲、大豆等の複合経営を行っています。
従来から先進的な農業技術を取り入れ、令和3年に移動基地局を導入。スマート農業機械を活用し作業効率化を図るなど、地域におけるスマート農業導入の先駆者となっています。
また、大仙市麦・大豆国産化プランの「取組の中心となる農業者」として大豆の生産拡大に取り組んでおり、高レベルな大豆栽培技術を生かし、高品質な大豆の生産拡大を行うほか、大曲小貫地区の中心経営体として、農地の集積・集約化や、遊休農地解消にも尽力。先進技術を活用し地域農業へ大きく貢献する姿勢は、他の農業者の模範として、今後の更なる活躍が期待されます。
■細谷 清俊(ほそや きよとし)さん
中仙地域清水・46歳
平成31年に就農し、家族が所有する黒毛和種繁殖牛を一部継承して畜産経営を行っています。
牛舎遠隔監視カメラによる体調管理や事故防止を徹底し、着実に繁殖牛・出荷牛頭数を増やしており、就農6年間で全国和牛能力共進会に県代表として2回出場。令和4年の第12回大会では功労者表彰を受賞するなど、和牛改良や飼育技術は県内トップレベルにあります。
また、家畜人工授精師や家畜体内受精卵移植師などの資格を有し、地域ではヘルパー員として和牛農家を巡回して去勢や予防接種等の補助を行っています。また、JA秋田おばこ畜産部会の役員を担っているほか、管内畜産農家の市場への子牛運搬や人工授精を手掛けるなど、多方面で市の畜産振興に寄与しており、将来の大仙市農業を牽引する農業者として今後の更なる活躍が期待されます。
■高橋 正憲(たかはし まさのり)さん
太田地域斉内・39歳
平成25年から2年半、大仙市東部新規就農者研修施設で研修後、平成28年に就農し、現在はハウスでトマト、ホウレンソウ、小松菜の施設野菜経営を行っています。
就農当初から他の先駆けとなって養液土耕システムを導入。かん水や施肥作業の省力化、肥料低減に取り組むなど、作業効率化に努め、夏季にトマト、冬季にホウレンソウと小松菜を栽培する周年園芸に取り組んでいます。
栽培技術の習得に熱心であり、JAトマト部会太田支部副部会長として、部会員の技術的相談を受け、積極的に技術の情報交換を行う等、地域での栽培技術や品質の向上に貢献しています。また、市の新規就農者研修生OBで結成された「研修修了生の会」においても、先導役となって若手農家間の交流・情報交換を積極的に行うなど、若手農家を牽引する存在として各団体でリーダーシップを発揮しており、今後の更なる活躍が期待されます。
※「高橋」の「高」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙またはPDF版をご覧ください。