くらし ふるさとを想う

小学校時代の思い出
工藤永悦(浅見内出身)
家から200m位のところを、内川川が流れていました。川岸にある1本の木にカブトムシがたくさん集まっていたので、よく見に行きました。川幅はあまり広くありませんでしたが、よく釣りや水遊びを楽しみました。イワナもいたと思いますが、釣った記憶はありません。
山にはほとんど入りませんでしたが、漆(うるし)によくかぶれました。後になって、漆は周囲にガスを発散しているので、木に触れなくてもかぶれることがあると聞き、驚いたものです。
夏祭りや運動会には、たくさんの人が集まりました。我々の3年から6年年上の人は、第一次ベビーブームの世代で、元気な人が多い感じがします。運動会の朝は生卵1個飲んで出かけました。
能代に住んで45年。浅見内には時々帰っています。車で、森岳経由で行くことも多く、冬以外はドライブコースのようです。バイク乗りや最近は丸太を積んだトラックもよく見かけます。当時は、苗木を植えるために山の土地を整備する「地ごしらえ」の仕事に行くお母さんたちも結構いたようです。山本郡と南秋田郡の境界あたりは、当時まだ車は通れませんでしたが、近くの山に鍋っこ遠足に行きました。郡の境を下れば、船を逆さにしたような形の湯ノ越山が見えてきます。ここまでくると、まもなく実家です。母親が一人で住んで、小さな畑で野菜を真剣に育てています。私はその畑を動物から守るため、網を張っていますが、動物の方が一枚も二枚も上手のようです。
秋にはコハゼとりを楽しみにしています。