くらし 議会定例会(1)

井川町議会3月定例会が3月6~18日の日程で開かれました。今定例会で行われた行政報告の要旨および可決された主な案件についてお知らせします。

◆物価高騰対策について
国が創設した「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を活用し、地域経済の活性化、町民への生活支援として、全町民1人当たり1万円分の地域応援商品券を2月末に送付しております。使用期限が5月末日までとなっておりますので、使用忘れのないようお願いいたします。
また、灯油価格の高騰が低所得世帯等の家計を圧迫していることから、非課税世帯に対して1世帯当たり6千円を給付する灯油購入費緊急助成は、324世帯に支給しております。社会福祉施設に対する緊急的な支援として実施しました補助金につきましては、町内の8事業所への支給を終了しております。

◆ごみ処理広域化について
秋田市、潟上市および八郎湖周辺清掃事務組合を構成する4市町村とともに、「秋田市・潟上市・八郎湖周辺清掃事務組合ブロック広域化協議会」を設立し、持続可能なごみの適正処理の確保に向けた検討を進めております。これまで、令和17年度に秋田市で稼働を目指す新施設において、「焼却ごみの広域的な処理を実施すること。同施設の稼働にあわせブロック内の全市町村でプラスチックごみの分別収集を開始すること。生活系可燃ごみの有料化が未実施となっている当町は供用開始までに有料化を実施すること。潟上市と八郎湖周辺清掃事務組合を構成する自治体を主体として、収集運搬の効率化のための中継施設を設置すること。」等を協議しており、各市町村議会からの意見を踏まえて、年度内に広域化に係る協定を締結したいと考えております。

◆マイナンバーカード取得状況について
町民の利便性の向上、行政の効率化、公平・公正な社会の実現のため、継続してマイナンバーカードの取得率向上に取り組んでおり、総務省公表の直近データによると、当町におけるカード保有率は79.4%となっております。
カード交付が2016年1月より開始されており、発行日から10回目の誕生日を迎える方には、有効期限をお知らせする通知書が送付されます。忘れずに更新の手続きをお願いいたします。昨年12月には紙の健康保険証が廃止され、マイナンバーカードを基本とする仕組みに移行されております。また、本年3月24日には運転免許証との一体化が可能となります。マイナンバーカードは重要かつ身近なカードであることから、町民の皆様にはカード取得及び更新について、引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。

◆除雪の状況について
今冬の除雪につきましては、12月中旬からまとまった降雪があり年明けまで出動しております。また、1月下旬から断続的に続いた寒波の影響などにより2月下旬まで継続して除雪を実施いたしました。予算につきましては、2月4日付けで20,000千円を追加し、総額50,000千円とする補正予算の専決処分をしており、2月末の執行額は約45,000千円となっております。引き続き道路パトロール等を実施し、冬期間に損傷した町道の補修作業など安全な道路の維持に努めてまいります。

◆日本国花苑さくらまつりについて
2月28日に開催したさくらまつり実行委員会にて、令和7年度のさくらまつりは、4月19日から5月6日までの18日間で開催することを決定いたしました。例年同様ステージイベント、フリーマーケット、ドックラン等を予定しており、来苑者が楽しめるよう準備してまいります。今回は、町発足70周年の節目の年でもあることから、新たなイベントを企画し、恒例となりました「日本国花苑花火ショー」についても盛大に実施することとしております。多くの方に訪れていただけるよう周知をしてまいります。

◆湖東3町商工会旧井川事務所について
湖東3町商工会の各事務所が五城目事務所へ統合されたことに伴い、空き物件となった井川事務所を当町が譲り受けることについて、令和6年12月23日付で財産の無償譲渡契約を取り交わし、同月内で引き渡されております。現在、建物内の改修工事を行うための設計業務を委託しており、3月末までに完了する予定となっております。建物の改修後の利用計画といたしましては、当町が設立する新たな会社及び井川町土地改良区に対し、事務所として貸し出すことで協議を進めております。

◆井川義務教育学校について
令和7年度の井川義務教育学校は16名の新入学児童を予定しており、全校児童生徒数は前年度から17名減少の179名、学級数は13学級(うち特別支援学級4クラス)となる見込みです。引き続き井川義務教育学校の教育目標である「ともに学び、挑み続ける児童生徒の育成」を推進し、小規模校の特性を活かしながら児童生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細かな教育に努めていただけるよう支援してまいります。

◆台湾新北(しんぺい)市との交流について
去る2月20日、新北市教育局及び同市内の学校を訪問してきました。同市は台北市を取り囲むように位置する台湾最大の直轄市で、人口は約400万人となります。以前から国際交流を積極的に推進しており、近年では宮城県丸森町や山形県西川町などの各学校と姉妹校の提携を結んでおります。この度、井川義務教育学校の台湾修学旅行の情報を知った同市の関係者から申し出をいただいたことから、教育長とともに現地を視察したもので、同市教育局職員の案内により4つの小中学校などを見て回ることができました。訪問先の学校では英語教育などの特色を聞いたあと、実際の授業やクラブ活動、伝統舞踊などを見学させていただき、台湾の子どもたちのバイタリティ溢れる様子を肌で感じてきたところです。今回の視察により修学旅行等の機会を利用した相互の訪問やインターネットを活用した交流など、これからの国際交流の可能性を十分に感じ取ることができましたので、今後は姉妹校の提携に向けて関係者と協議を進めてまいりたいと考えております。