- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年2月号
■5年ぶりの新年会は「県民歌」の思いから
1月18日、上野駅近くの居酒屋で新年会を催した。なんと新年会は5年ぶり。コロナ禍の影響を今更ながらに感じる。そもそも新年会の始まりは「役員会」の延長線上にあったが、回数を重ねる中で、積極的に会員参加を呼びかけるようになった。最も参加者が多かった新年会は、その数40名、会員と役員の比率もフィフティー‐フィフティー、とても賑やかな「集まり」だったと思い返す。指折り数える…と、ちょうど10年前になる。
今回は参加者17名。人数に少々物足りなさを感じつつも胸に納め、参加者の方々にそっと心で礼を尽くす。よしひろさんと桂さん(桂さんは二次会から)は無理を承知の誘いに快く応えてくれる。ふるさとからは総務課長の古谷さんが参加してくれた。うれしいことに初参加組も3人と。役員会の延長線上がちらついた新年会を初参加組が救ってくれたようだ。
5年ぶりの新年会は、Sさんの「秋田県民歌」の思い入れから始まった。
秀麗無比(しゅうれいむひ)なる鳥海山よ
狂爛吼(きょうらんほ)え立つ男鹿半島よ
神秘の十和田は田沢と共に
世界に名を得し誇の湖水
山水皆これ詩の国秋田
私がこの歌を初めて聴いたのは60数年前、秋田から東京に出る前後だったと思う。とSさん。どのような経緯で聴き知るようになったかは定かでないが、素晴らしいメロディーと詞に心を揺さぶられたことを覚えている。故郷の山河や人々が懐かしく思い出され、県民の誇りを醸し出してくれたと話す。そして、この「秋田県民歌」を、どれほどの県民や県出身者が知っているだろうかと問いかける。
秋田県には2つの県民歌がある。戦前(秋田県民歌)と戦後(県民の歌)に制定された2曲が正式に並列しているという。県庁舎では、毎日の始業時に「県民の歌」、終業時に「秋田県民歌」を流しているそうだ。秋田県は「県民歌」に対する関心度の高い県と言われる。2つの「県民歌」が、故郷・秋田で、東成瀬で、どう歌い継がれているのか。非常に興味深い。
ところで、新年会はと言えば。飲み会2時間では話し足りないとばかり、近くの居酒屋へ場を移しての二次会。桂さんも合流した二次会は皆さんを一段と饒舌にしていた。
naru