くらし 3月定例会議 施政方針・行政報告 (3)

○新型コロナワクチン接種
今年度から、新型コロナワクチン接種は65歳以上の方等への定期接種となり、10月1日からワクチン接種を希望する方の接種費用の助成を開始しています。2月末現在で206人(20・8%)の対象者が接種している状況となっています。
3月末までワクチン接種が可能であり、更なる周知を行い、接種事業を進めていきます。

○東成瀬村地域づくり事業協同組合
12月23日にホテルブランにおいて東成瀬村地域づくり事業協同組合の令和6年度通常総会が開催されました。組合の会計年度末である10月31日現在において、派遣職員が8名、派遣先事業所が5事業所となっており、次期繰越剰余金が約252万円という内容となっています。また、建設業務への在籍型出向が可能となったため、今後は村内建設業者への出向も視野に入れて、派遣職員の増員と組合員の増加を図りたいとのことでした。
村としては、財政負担を考慮しながら可能な限り増員を目指し、人手不足の解消や担い手確保に支援を講じていきます。

○令和7年産米の生産の目安
村では、農業者自らの経営判断による需要に応じた生産・販売に取り組むことができるよう「生産の目安」を設定しており、令和7年産米の生産の目安を1月8日に防災情報センターで開催した農業再生協議会総会において、前年を下回る1072トン、作付の目安率58・3%と決定し、2月上旬に各生産者へ通知しました。

○経営所得安定対策等交付金の実績
今年度の経営所得安定対策等交付金については、村全体で国から2346万円余りが交付されました。
内訳は、飼料用米関係が1900万円、飼料作物関係が79万円、村指定振興作物出荷助成等の産地交付金が366万円余りで2月末まで交付されています。
また、農産物の生産拡大と生産者の経営複合化を支援するため、村単の戦略作物作付推進交付金制度により総額約314万円を嵩上げ交付しています。

○建設関連事業
7月の豪雨による土木災害復旧工事の状況ですが、村道不動沢線道路災害復旧工事と土倉沢河川災害復旧工事は1月に完成しています。その他の土木災害復旧工事については、繰り越し事業としており、次年度において早期に着手できるよう進めていきます。

○成瀬ダム事業関連
12月21日に東京渋谷で開催された日本ダムアワード2024において、村と成瀬ダム工事事務所が共同で開催している「成瀬ダム夜の現場見学会・鑑賞会」が、イベント賞を受賞しています。次年度も、観光需要の拡大に向けて、更に充実したイベントを企画していきます。
12月26日に成瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会が設立されました。ビジョン策定には、流域の自治体・住民・関係団体など広く連携していくことが必要であり、1月26日には、地域交流センターゆるるんを会場に「成瀬ダム〝ダム活〞キックオフミーティング」を開催し、約150名の方が参加しています。
基調講演では、みやぎ大崎観光公社の阿部昌隆常務理事から鳴子ダムを活用した観光を紹介していただき、パネルディスカッションでは成瀬ダムを地域活性化に活かす方策として様々な意見をいただきました。
今後も成瀬ダム水源地域ビジョン策定委員会で議論を重ね、本村及び流域全体の活性化に向けて検討を進めていきます。
次年度は、引き続き本体工事や取水放流設備工事、管理設備工事等の進捗を図るとともに、堤体及び管理庁舎については秋頃の完成を目指しています。
村としても、成瀬ダム工事事務所と連携しながら、成瀬ダムを活用した地域活性化について、具体的に検討していきます。