- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県山形市
- 広報紙名 : 広報やまがた 令和7年5月1日号
▼齊藤俊洋さん(合同会社NIHONSHUKAI)
「日本酒をもっと多くの方に飲んでいただきたい」という気持ちから、日本酒が苦手な方でも参加しやすい全額返金制度がある日本酒イベントの開催、日本酒専門割烹(かっぽう)の経営、酒蔵さんのイベント・マーケティング支援などを行っています。その中でも今一番頑張りたい事業が『世界初!酒蔵公式VTuber』です。人間の表情や動きにキャラクターが連動する技術を使って、近年はVTuberとして自身の顔や本名を明かさずに配信者として活躍する方たちが増えています。「VTuberを使って酒蔵さんを支援できるのでは?」と思っています。
▽起業のきっかけ
日本酒は、世界でも珍しい国の名前を冠したお酒で、米・水・菌・職人の技術で造られた商品です。全国で造られており、世界からの注目度が高まっています。米どころである山形は、日本有数の酒どころです。しかし、日本のアルコール消費量のうち、日本酒が占める割合は4~5%。日本酒文化を盛り上げたい一心で、趣味の日本酒を事業にしました。
▽大切にしていること
一番大切にしているのは、酒蔵さんとの関係です。全国の酒蔵さんに訪問し、ごあいさつさせていただいています。私の経営する飲食店では、その際に買った日本酒をお客さまに提供しています。酒蔵VTuber第一号も、長い間仲良くさせていただいている岩手県北上市の喜久盛酒造さんでデビューしました。
▽酒蔵さんのメリット
喜久盛酒造さんの公式VTuber鬼月夜々(きづきよよ)は、2024年2月5日でデビュー1周年。「よよち」の愛称で親しまれ、ファンは4千人を超えました。よよちは普段ゲームやアニメ、雑談などの配信を行い、たまにゲストにお酒を振る舞っています。彼女のおかげで普段日本酒を飲まない方への訴求ができています。また、グッズ売り上げや会員費の一部が酒蔵さんに入り、日本酒以外の売り上げをつくり出しています。今後はファンの酒蔵訪問などの効果を見込んでいます。
▽将来の展望
実は、出身地の山形の酒蔵さんとはまだお話ができていません。この機会にご縁をいただけたらうれしいです、ご連絡お待ちしてます!(笑)
《創業アワード2024の受賞者》
《市の創業支援の取り組み》
〈創業ゼミ〉
事業プランや開業手続きなどについて、専門家に無料で個別相談できます。スクール形式の講義ではなく、相談者の事業プランに応じて、マンツーマン形式でアドバイスします。
対象:
・市内で起業を検討している方
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問合せ:産業政策課
【電話】内線418