- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県山形市
- 広報紙名 : 広報やまがた 令和7年7月15日号
■戦後80年山形市の平和の取り組み
《山形市平和都市宣言》
世界の恒久平和は、人類共通の念願である。
しかるに、核兵器拡大競争は依然として行われており、人類の生存に深刻な脅威を与えている。我が国は、唯一の核被爆国として、率先しあらゆる機会を通じて、核兵器廃絶を訴えなければならない。
ここに、山形市は、非核三原則の堅持とすべての国の核兵器廃絶を求め、人類の恒久平和を希求し、平和都市の宣言をする。(昭和59(1984)年3月22日市議会議決)
◇仙台空襲と戦争を考える
仙台市戦災復興記念館の仙台空襲に関するパネルや、山形市遺族連合会関係者の遺品、戦中戦後の暮らしを物語る物品などを展示します。
とき:8月12日~18日午前9時~午後5時(土・日曜日も開催)
ところ:市役所1階エントランスホール
あの頃の自分にとって戦争は日常だった。だから、ドラマチックな再会も震えるような恐怖もない。ただ、しみじみと「戦争なんてやって得なことはないよ」と思う。
田嶋稜威雄さん 1936(昭和11)年生 (情報誌りらく「蒼空の月」より)
◇長崎被爆家族証言講話
とき:8月12日午前10時30分~11時30分、午後2時~3時
ところ:道の駅やまがた蔵王
申込み:申し込みフォームで(当日参加も可)
会場では、被爆の実相や仙台空襲に関するパネルなどの展示も行います
講師:中村慎吾さん
爆心地から約3.5km離れた自宅で被爆した大叔母、森清子さん(被爆当時11歳)の被爆体験を話す。
自宅にいた家族は無事だったが、爆心地から700mの長崎医科大学付属医院で守衛として働いていた父は帰ってこず、遺体も見つからなかった。つらかった当時の生活を忘れたいとずっと願っていたが、「つらい生活ほど忘れられない」と今も嘆いている。平和祈念像の建立から今まで、平和公園には一度も足を運べていない。
過去の戦争や、今起きている戦争・紛争のニュースを見たり聞いたりした時、あなたは何を思いますか?
(中村さんの講話より)
◇広島の記憶を継ぐ被爆ピアノ
▽被爆ピアノランチタイムコンサートin山形市役所
とき:10月24日午後0時5分~0時50分
被爆2世で広島市在住の矢川光則さんはミサコさんとの出会いをきっかけに「被爆ピアノ」を譲り受け、修復し、平和の大切さを伝える平和コンサートを全国各地で開催しています。
※当日使用する被爆ピアノは、状態により変更になる可能性があります。
原爆でひどく傷ついたピアノの音色を、子どもにも大人にもきいてもらいたい。
音楽を楽しむことができる平和な世の中について、あらためて考えるきっかけにもなるはずです。
(矢川光則著「海をわたる被爆ピアノ」より)
◇千年和鐘打鐘式
戦没者の慰霊のため、核兵器廃絶と平和を祈念し、毎年原爆投下の日と終戦記念日に千年和鐘打鐘式を行っています。
とき:
・8月6日午前11時55分~
・8月9日午前10時55分~
・8月15日午前11時50分~
ところ:市役所東側千年和鐘前
21世紀の幕開けの際「過去1000年間の先人たちと貴重な変わり目の時代を生きている私たちの平和への思いを、これからの1000年間に伝えていきたい」と作られた千年和鐘。
◇山形市平和都市宣言事業
▽8月の平和都市宣言事業
〇原爆展
原爆投下後の写真パネルやポスター、関連書籍などの展示とDVDを上映します。
とき:8月5日~10日午前9時~午後5時(5日~7日は午後9時、10日は正午まで)
ところ:市役所1階エントランスホール
〇市立図書館戦争と平和の資料展
戦前~戦後の山形の暮らしを知る写真や書籍を展示します。
とき:7月26日~8月28日
ところ:市立図書館本館
問合せ:
【電話】624-0822
今年で41回を数える平和都市宣言事業は、ボランティアや市民団体が実行委員会を組織し、主体的に活躍していることに特色があります。
核兵器廃絶と平和への願いを広く市民の皆さんと共有するとともに、次代を担う子どもたちの未来の平和を願い、毎年7月には平和コンサートや平和劇場、8月には原爆展や市立図書館の戦争と平和に関する展示を実施しています。
問合せ:広報課
【電話】内線229