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新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文たから化財を巡るシリーズ
第41回 新庄まつりの山車行事/国重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産

新庄まつりは宝暦6年(1756)5代藩主戸沢正諶(まさのぶ)が飢饉で苦しんでいる領民を元気づけようと城内天満宮の祭礼を行ったのが始まりです。
新庄まつりの起源が記されている「※豊年瑞相記(ほうねんずいそうき)」によると、天満宮の祭礼を行うこととなり、各町々に趣向を凝らした飾り物を自由に出すように指示がありました。
祭り当日、領内外から多くの売り物などが新庄に集まり、行列を見る人々や各町内の飾り物などにより賑やかであったと記されています。新庄まつりは戦争などによる中止もありましたが、現在も続く藩政時代の伝統行事として国重要無形民俗文化財に指定され、平成28年(2016)には日本の山・鉾・屋台行事の一つとしてユネスコ無形文化遺産として登録されました。
※清水川町の造り酒屋福井富とみのり教が書き記した宝暦の飢饉の記録。同種類の本には豊年瑞相談(ほうねんずいそうだん)が残っている。

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