くらし なぜなぜ大会議は、なんのため?(2)

▽活気と交流を生み出す産業が成長するまちづくり
産業振興は人口問題対策としても重要な分野であり、町民の雇用や生活の安定に直結する課題です。特に、企業誘致や創業支援、就農・就業支援などは満足度が低く、重要度が高い位置づけとなっており、戦略的な支援が求められます。今後は、地場産業の育成や商業の活性化に加え、地域資源を活用した観光・交流事業の推進を通じて、地域内外の人の流れを生み出し、活気あるまちづくりを進めることが必要です。

▽健康で心豊かな人を育むまちづくり
子育て・教育環境の充実は町民の関心が高く、安心して子どもを育てられるまちづくりに対する期待が伺えます。学校教育に加え、社会教育は満足度が高く、現状の取り組みを維持することで一定の評価が得られている分野です。今後は、教育環境の質向上や地域と連携した学びの場づくりを通じて、子どもから大人までが健やかに成長できる環境の整備が求められます。

▽人と人とがつながる協働によるまちづくり
男女共同参画や広域連携は満足度が高く、現状の取り組みを維持することで十分な成果が期待できます。今後は、情報発信の工夫や地域活動への参加促進を通じて、住民一人ひとりがまちづくりに関わる機会を広げ、地域力の向上と持続可能な協働体制の構築が求められます。

■その2「公共施設再配置事業」
第6次中山町総合発展計画・後期基本計画」と「第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定に先駆けて取り組んでいる公共施設再配置事業では、中山町のまちづくりの課題把握のため、昨年度住民ワークショップ「町民インタビュー」を開催し、施設(ハード)だけではない、多様な課題が見つかりました。
そこで、「第6次中山町総合発展計画・後期基本計画」等策定のためのアンケートや「町民インタビュー」の結果を相互に活用し、より良い計画を策定するため、それらの課題解決に向けたワークショップ「なぜなぜ大会議」を合同で開催しました。
▼話し合われた6つのテーマ
A:良い町だけれど、魅力が発信できていない
B:近所付き合いはあるけれど、それ以外のつながりが生まれにくい
C:さまざまなことを町の外に頼っている
D:公共施設はあるけれど、使いきれていない
E:どこにもアクセスが良いけれど、車がないと不安
F:子育てするには良い町だけれど、まだまだ不十分

▽髙橋咲希さん(土橋)
いろんな世代の人と意見交換すると、高校生が思っていることと、違うことに気づけました。さまざまな人が訪れてくれる、住み続けられる町がいいな。

▽縄野孝寛さん(元町)
思っていることは似ているけれど、答えまでのアプローチが違うので面白かったです。周りに誇れる、頑張っているんだと自慢できる町にしたいです。

▽森谷優奈さん(金沢)
自分が町のことを考えるきっかけになったし、大人がどう思っているか知ることができました。
若い人たちが楽しめる町になってほしいな。

▽嶋貫ひよりさん(あおば)
高齢の方や、女性の方、高校生でそれぞれ考えが違って、解決するって難しいなと思いました。
遊べたり、生まれたり、ずっと住みたいと思える町であってほしいです。

今回の「なぜなぜ大会議」には住民などと職員合わせて73名に参加いただき、まちづくりの課題についてさまざまな立場、視点からの原因や改善案を提案していただきました。
これらのご意見を活かし、「第6次中山町総合発展計画・後期基本計画」案を作成し、パブリックコメントを実施する予定です。
また、公共施設再配置事業においても、ワークショップの内容に対して審議会などからご意見をいただきながら、主に施設面での提案を基本構想・基本計画に反映し、計画作成を進める予定です。
なお、「なぜなぜ大会議」のレポートは広報紙折り込みで全世帯に配布する予定です。

お問い合わせ先:
第6次中山町総合発展計画・後期基本計画等について…総合政策課まちづくり推進G【電話】662-4271
公共施設再配置事業について…総務広報課防災安全対策室【電話】662-4899