くらし なぜなぜ大会議は、なんのため?(1)

町では8月3日と24日にライフステージが異なる中山町に関わりのある町内外からの参加者と職員による、まちづくりワークショップ「なぜなぜ大会議」を開催しました。このワークショップは2つの大きな事業に関わることから、その内容と今後の取り組みについてお知らせします。

■その1「第6次中山町総合発展計画・後期基本計画」「第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定
町では、令和3年3月に策定した「第6次中山町総合発展計画」に基づき、現在、今後5年間のまちづくりの方向性を定める「後期基本計画」と「第3期まち・ひと・しごと創生総合戦略」の策定に取り組んでいます。
この計画は、少子高齢化や人口減少、暮らしの多様化など、町を取り巻くさまざまな課題に対応し、将来にわたって持続可能で魅力ある中山町を築いていくための大切な指針であるため、計画策定にあたり、町民の皆さんを対象としたアンケート調査を実施しました。
※平成27年および令和元年にも同様の設問でアンケート調査を実施しており、特徴的な項目を掲載します。詳しくは本紙下記の二次元コードからご覧ください。
調査対象:町内に住民登録をしている15歳以上の町民のうち、無作為に抽出した2000名
調査方法:設問法による無記名のアンケート調査(郵送配布・郵送回収・調査票に記載のURLや二次元コードからのWeb回答併用)
実施時期:令和7年7月14日~31日
回収結果:配布2000票、回収700票(郵送…540、Web…160)
回収率:35・0%

▼特徴的なアンケート結果

回答者年代:令和元年調査は、60代以上が57・7%、今回調査は61・9%と全体的に高齢者の回答割合が増加しました。
町の魅力:「自然環境が豊かである」は令和元年調査52・8%から49・7%に減少、「道路・交通の便がよい」は令和元年調査30・7%から36・6%に増加しました。
定住意向:「住み続けたい」「どちらかというと住み続けたい」の合計は平成27年調査70・5%から83・1%に増加しました。

▼アンケート結果から見える、まちづくりの重要なポイント
▽総論
町民の関心は、「医療・福祉」「子育て支援」「住環境の整備」「公共交通」など、生活の安定と将来の安心に直結する分野に集中していることが明らかになりました。
一方で、「広域連携の促進」「地域コミュニティ」などの分野は相対的に優先度が低く、町民の実生活に密接した課題への対応が求められている状況です。
また、満足度と重要度のギャップが大きい施策では、生活基盤整備や防災、雇用の確保などが挙げられ、今後の重点的な取り組みが必要とされています。

▽安心して生活できる子育てと福祉のまちづくり
医療・福祉・子育て支援は、町民生活の安心感や将来への信頼に直結する分野であり、今後も継続的かつ計画的な施策の充実が求められます。特に、医療・介護体制の整備や保育・教育環境の質の向上、子育て世代への支援強化など、具体的なサービスの質の向上が重要な課題となります。また、人口減少や高齢化の進行を踏まえ、世代間の支え合いや地域福祉のネットワークづくりも含めた包括的な取り組みが必要です。

▽自然環境と共生した安全に生活できるまちづくり
自然環境に関する分野は、中山町の魅力として高く評価されている一方で、「災害に不安を感じている」が引っ越したい理由として上位に挙げられており、災害時の対応力強化、環境衛生の向上など、日常生活の安全性と快適性を支える基盤整備が重要と考えられます。
また、自然と共生しながら安心して暮らせるまちづくりが求められます。

▽利便性が高く快適に生活できるまちづくり
住宅・住環境や道路・公共交通の分野は、町民の快適な生活に直結する重要な基盤でありながら、満足度が低く、改善が強く求められていることが分かります。特に、買い物の不便さや交通の便の悪さが引っ越したい理由として上位に挙げられており、生活利便性の向上が喫緊の課題です。今後は、住宅地や生活圏の整備、公共交通の利便性向上、日常生活に必要な施設の充実など、住み続けたいと思える環境づくりに向けた計画的な生活基盤整備が求められます。