- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県庄内町
- 広報紙名 : 広報しょうない 2025年4月号
つや姫やコシヒカリなど、美味しいと言われるお米のルーツは、庄内町発祥の「亀ノ尾」です。
「亀ノ尾」の生みの親である阿部亀治さん(小出新田)の米に対する情熱を受け継ぎ「亀治が米にこめた想いをつなぐ」を合言葉に、庄内町産の米にこだわった取り組みを行っていこうと、3年前に「かめこめプロジェクト」が発足しました。このプロジェクトは町と農業者、商工業者、商工会などが力を合せ、チーム庄内町として進めており、庄内町産米のブランド価値を高め、地域の稼ぐ力を創り出すことを目的に活動しています。
この3年の間に、庄内町の米を活用したオリジナル商品の開発と販路開拓、庄内町の米をテーマとした首都圏からのバイヤーツアーの実施などに取り組み、ようやくカタチとなってきました。それぞれの商品の美味しさはもちろんのこと、細部にこだわったパッケージデザインも好評で、各方面からの注文が増えてきています。また、本紙右の「お米の家系図」をSNSに掲載したしたところ大きな反響をいただき「お米のはじまりは庄内町」を広くPRすることができました。
米、餅、だんご、糀、酒、醤油など、すべてはお米から始まる私たちの暮らし。現在、下の商品以外にも多数商品化を進めていますので、ぜひかめこめプロジェクトの商品をご活用ください。
亀治さんが残してくれた伝統と誇りを受け継ぎ、今後もお米にこだわったモノづくりを続けていきます。3年で繋がったご縁を大切に、多くの方々と連携しながら、庄内町ブランドを全国各地に拡げていけるよう取り組んでいきます。
かめこめプロジェクトのプロモーション動画を制作しました。見慣れた田園風景が美しく表現され、米に関わる食や人など地域の魅力を発信しています。
庄内弁バージョンもありますので、ぜひご覧ください。
庄内なんでも屋かめこめプロジェクトの活動はInstagramで紹介中!
■かめこめプロジェクト3年間の活動
▽令和4年度
・庄内町にある地域資源の調査
・町民参加型ワークショップの開催
▽令和5年度
・商品開発(庄内まるもち、つや姫だんご、庄内米食べ比べセット)
▽令和6年度
・バイヤーツアーの実施
・商談会への出展による販路開拓・拡大
・プロモーション動画、パンフレットなどの制作
・商品開発(煎餅、塩糀、米粉クッキー)
※引き続き開発中
■かめこめプロジェクトの商品
▽庄内米食べ比べセット
庄内町産米5種の食べ比べ(亀ノ尾、つや姫、雪若丸、はえぬき、ササニシキ)
▽庄内まるもち
ちょっとした贈り物に最適な紅白丸餅
▽つや姫だんご
イベントで大人気のだんごを家庭でも
■Interview
▽かめこめプロジェクトリーダー(株)梅木もち屋 梅木隆一郎さん
3年間の活動を振り返ると、最初の1年目は「庄内町の魅力」を掘り下げることに費やしました。アドバイザーである(株)四万十ドラマの畦地履正さん、(株)わらびのの畠中智子さん、バンデザインスタジオ(株)の坂東真奈さんから何度も来ていただいて、我々にとっては当たり前だった米や田園風景が町の魅力だと気付かせてくれました。
それから「米」にこだわったモノづくりをしていこうと、3年間で各地に視察に行かせていただき、たくさんの人と繋がりを作ることができました。
今後も多方面の協力を得ながら、庄内町ファンをもっと増やしていけるような活動を続けていきたいと思っています。
▽かめこめプロジェクト副リーダー(株)イグゼあまるめ 渡部菜穂子さん
首都圏で開催される物産展で、10年以上変わらぬ人気の「つや姫だんご」。当初、一本ずつ個包装にして商品化してはどうかという意見がありましたが、炭火で焼いて提供する催事用商品という固定観念から家庭用に販売する気はありませんでした。誰がどんな時に買うのかを考え、レンジで温めると美味しい事に気付き、庄内町をPRできるパッケージと、かめこめプロジェクトのトータル的なデザインが施され「レンジで簡単つや姫だんご」が誕生したのです。
今回のプロジェクトで学んだことや、人との繋がりを大事にしながら、地域商社として継続的に商談会に参加し「地産外商」を目指していきます。
かめこめプロジェクトの商品は、余目駅前クラッセ内「なんでもバザールあってば」にてお求めになれるほか、通販サイト「庄内なんでも屋」からも注文できます。