- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県庄内町
- 広報紙名 : 広報しょうない 2025年4月号
町議会3月定例会において、富樫町長が示した令和7年度の施政方針の一部をご紹介します。
■富樫透町長 施政方針(抜粋)
昨年7月25日並びに9月20日に庄内・最上地方を中心に甚大な被害をもたらした豪雨災害は、住宅被害をはじめ、観光施設、道路、河川、橋梁、山林、田畑など多岐にわたる大きな被害となりました。国からは、いち早く激甚災害の指定を受け県をはじめ多くの関係機関の皆様、そしてなによりも町内の建設業を中心とする事業者の皆様の協力、連携のもと復旧、復興に努めているところであります。気候変動等における自然災害は加速度的に増え、東北地方の災害発生率はここ10年で1.5倍になったとも言われています。災害時における対応はもちろん、平時の予防防災についても訓練や準備を進め、今まで以上に安全・安心のまちづくりを推進しなければなりません。
経済では、昨年は米価の上昇はあったものの1,300ha余りの水田が冠水し2度の水害にあった圃場では収量も激減し、加えて資材、肥料、燃料の高騰などにより基幹産業の農業をはじめとする経済活動は、厳しい経営状況が続いています。
本町は、平成17年7月1日に立川町と余目町が合併し、令和7年7月1日に合併20周年を迎えます。旧町の良さを生かしながら各種施策を実施してきたわけですが、それぞれの地域をより生かすために、各まちづくりセンターを中心にしながら安全・安心の防災対策はもとより、地域の居場所となるよう各種事業の実施を支援するとともに、今まで以上に地域、学校、行政でしっかり情報共有を図り連携強化を進めてまいります。
また本年は、第三次庄内町総合計画や教育振興基本計画等の策定年度となっており、中長期にわたる庄内町の将来像の見直しの年にもなります。各種計画の関係者や各世代、多くの町民の皆さんの声を反映でき、わかりやすく、実現、実行できる計画になるよう準備、策定に努めていきます。
令和7年度は大型事業として中学校の統合を見据えた中学校体育館等の長寿命化事業や老朽化した武道館の建て替えを予定しています。また、再生可能エネルギーの導入や脱炭素化の推進、こども計画策定にむけた検討を実施し、まちづくりの基盤整備を進めます。
7つのプロジェクトの中で進めてきた地域資源を生かす施策については、ブランド化や移住定住、産業の活性化や少子化対策、人材育成にもつながるよう、わが町の強みを生かし各種施策を実施してまいります。
■令和7年度予算 一般会計予算総額141億9,500万円
▽都市計画税
下水道の整備にあたり借入した借金返済額にかかる補助金の一部として活用しています。
▽入湯税
北月山荘や町湯の運営経費の一部として活用しています。
■一般会計
一般会計予算は、前年度より20億9,000万円増額し、141億9,500万円となっています。
▽歳入
町民税は、個人住民税で前年度に定額減税が実施されたことを受け、6,879万円の増額となっています。国庫支出金は、児童手当負担金の増額、農林水産業施設災害復旧費負担金および学校施設環境改善交付金の皆増などにより4億8,355万円の増額となっています。町債は、余目中学校東屋内運動場改修事業債、武道館整備事業債および市街地排水対策調整池整備事業債などにより11億740万円の増額となっています。
▽歳出
大幅な増額となった要因として、余目中学校東屋内運動場改修事業、武道館整備事業、市街地排水対策調整池整備事業や火葬場改修事業などにより普通建設事業が137.8%の増、災害復旧費で農地農業用施設災害復旧工事や林道施設災害復旧工事の皆増などにより増額となっています。
また、人件費で4.5%の増、物件費で解体工事の増額により15.6%の増、扶助費で児童手当給付金や委託保育料の増額により11.7%の増となっています。