くらし [特集]確認しよう!自転車の交通ルール マナーじゃない!ルールです!
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県福島市
- 広報紙名 : ふくしま市政だより 令和7年4月号
新年度がスタートし、自転車利用が増える季節になりました。
でも、ちょっと待って!あなたは自転車の交通ルールを正しく守れていますか?
自転車の交通ルールは単なるマナーではありません。これから自転車利用を始める方も、今まで利用していた
方も、自分の身を守るため、そして周囲の安全のために、自転車のルールについてもう1度確認してみませんか?
■ヘルメット着用、努力義務になったけど…、意味あるの?
◆自転車乗車中 事故データ(令和元年~令和5年 合計)
▽死者の致命傷の部位
亡くなった方の、約54%が「頭部に致命傷」を負っています。
▽ヘルメット着用状況別の致死率
着用:0.31%
非着用:0.57%
約1.9倍
ヘルメットを着用していなかった方の致死率は、着用していた方に比べて2倍近く高くなっています。
Q.努力義務は、被らなくてもいいってこと?
努力義務には法的拘束力はないため、守らなくても罰金などの罰則はありません。
しかし、データからも分かるように、自転車事故の際にヘルメットが果たす役割はとても大きなものです。
○努力義務は、守る必要があるから規定されています。
ヘルメットを着用しなかった時の、あなたの頭部への代償を考えてみてください。
罰則がないからいいではなく、自分の身を守るためにヘルメットを着用しましょう!
Q.ヘルメットって…格好悪い
最近は、スポーツタイプから、通勤・通学時や買い物時にも似合うおしゃれな帽子型まで、幅広い種類があります。
自分が気に入ったものを選んでみましょう。
Q.ヘルメットって…重いし、暑苦しそう
軽いもので約250g。リンゴ1個分程の重さです。
通気性も良く、快適に着用できます。
「右の写真は一例です。ぜひ、近くの販売店で手に取ってみてください。」
※詳細は本誌P.2をご覧ください。
前 福島警察署交通第一課長
深谷 英史(ふかやえいじ)さん
■自転車に乗るときの5つのルール
自転車は、運転免許が必要なく、大人も子どもも手軽に乗れる便利な乗り物ですが、最近では自転車利用者のルール違反やマナーの悪さなどがクローズアップされています。
自転車に乗るときに守るべき交通ルールである「自転車安全利用五則」を守って、安全運転を心掛けましょう。
「改めて確認しよう!」
(1)車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
(2)交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
(3)夜間はライトを点灯
(4)飲酒運転は禁止
(5)ヘルメットを着用
◆道路のどこを走るのが正解なの?
自転車は道路交通法で「軽車両」に該当する車の仲間なので、車道の左側通行が原則です。
ただし、右のような「普通自転車歩道通行可」を示す標識がある場合は歩道を通行できます。
◆道路標識って守らないとダメなの?
車の仲間なので、一時停止標識がある場合、停止線手前で一旦停止し左右の安全確認をしなければなりません。
■~自転車損害賠償保険などに加入しましょう~
自転車損害賠償保険とは、自転車事故によって相手にけがをさせてしまった場合に、その損害賠償を行なうための保険や共済のことです。
福島県自転車条例により加入が義務付けられています。
万が一に備え、必ず保険に加入しましょう。
自転車事故の高額賠償事例:およそ9,500万円
保険にはいろいろな種類があります。保険料や補償額も異なりますので、自分のライフスタイルに合わせて選びましょう。
■春の全国交通安全運動
実施期間:4月6~15日
運動のスローガン「どんなときも わすれちゃだめだよ みぎひだり」
新年度を迎え、入園・入学シーズンである春の時期は、交通ルールやマナーの習得が未熟な子どもたちが急に道路に飛び出す危険性が高まります。
時間と気持ちにゆとりを持ち、思いやりのある運転を心がけましょう。
問い合わせ:生活課
【電話】525-3787