しごと 事業所の皆さん、こんな取り組みはいかがですか?中小企業・小規模企業未来会議からの提案

■課題解決のために提案します
未来会議とは、中小企業・小規模企業や関係機関、金融機関など多様なメンバーが参加し、それぞれの立場から情報共有や意見交換をしたり、連携を進めたりしている会議です。
今回、本市の課題の1つである「ごみ問題」に対して、事業所としてできることや、既に取り組んでいる事業などについて情報共有をしたり、「ごみ問題」について先進的な取り組みをしている荒川産業(株)と(株)橋谷田商店を招待して勉強会を開催したりしました。
ここでは、未来会議から事業所への提案を紹介します。

■未来会議からの提案
事業所ができることから取り組んでいきましょう!
(1)簡易包装を意識する
・販売時、過剰な包装を控える
・仕入れの際、段ボールではなく、繰り返し利用できるプラスチックのコンテナを使用するなど

(2)ごみをごみとしない手法を活用する
・資源物は分別して、スーパーマーケットなどの回収BOXや福祉事業所へ出す
・シュレッダーごみは、リサイクル事業を活用する
・リサイクルショップへ持っていく

■「ごみ問題」への取り組み事例を紹介!
◆(株)SOLE(ソーレ)
代表 上野陽治(ようじ)さん
▽「ごみ問題」への取り組み事例
当社は、県内外で飲食店を経営しており、「ごみ問題」に対し、2つのことに取り組んでいます。
1つ目が、仕入れ時に、プラスチック製コンテナや保冷バッグを使用することです。市内店舗「grill(グリル) and italian Falo’(イタリアンファロ)」では、今までは1週間に約20個の段ボールをごみに出していましたが、繰り返し使えるコンテナなどに代えたおかげで、ごみが減るだけでなく、社員の手間やごみ回収コストも削減することができました。
2つ目は、食材を無駄なく活用することです。肉の部位によって調理方法を変え、それでも余ってしまう部分は、各店舗の料理人のセンスでまかない料理に使っています。また、県内他店舗に比べて納品が1日遅く、賞味期限が短くなってしまう市内店舗では、鮮度が重要な海産物などの食材は、廃棄になる前に冷凍し、加熱調理で新たな商品にする工夫をしています。
今後も食材を無駄にしないメニューの開発や、食材の保存方法の勉強など、ごみ減量化の取り組みを続けていこうと思います。

▽勉強会の感想
会津若松市のごみ排出量が全国の中でも特に多いことを初めて知りました。また、生ごみは水分を含んでいるため重いという話があり、飲食業界にとても関係があることだと思いました。生ごみは水を切ってから捨てるというのを社員に周知し、徹底しています。

◆会津商工信用組合融資部地域支援課
課長 宮川誠さん
▽「ごみ問題」への取り組み事例
当組合では、令和2年5月にSDGs宣言をしました。具体的な取り組みを考えていたところ、取引先である荒川産業(株)と(株)橋谷田商店の社長から「フクメグリ事業」のことを教えていただき、令和5年3月に取り組みをスタートしました。
「フクメグリ事業」とは、シュレッダーごみをトイレットペーパーにして再利用する取り組みのことです。初めは、再生紙のトイレットペーパーの品質に不安がありましたが、肌触りは他社の製品と比較しても遜色なく、職員からも悪い意見は出ていません。「環境に配慮している」「ごみ問題に貢献している」という意識が醸成され、普段の分別なども積極的に取り組むようになっています。
会津若松市のごみ問題は、1つの事業所だけで解決できるものではありません。「フクメグリ事業」などのごみ減量化の取り組みをする事業者が1つでも増えてほしいと思います。まずはできることから始めてみませんか。

▽勉強会の感想
「ごみは分別すれば資源になる!」ということを改めて感じました。勉強会では、シュレッダーごみがトイレットペーパーになるまでの過程をとても詳しく教えていただき、リサイクル工程が見える化したことで、リサイクルの意義を再認識することができました。

問合せ:商工課
【電話】39・1252