くらし 鶴ケ城天守閣再建60周年

鶴ケ城天守閣再建から60周年を迎えます。今回は歴史を振り返りながら、記念イベントの情報などを紹介します。

■天守閣再建から60年。未来につなごう!わたしたちの鶴ケ城
▽私たちの鶴ケ城
鶴ケ城の天守閣は、1965(昭和40)年に再建されてから今年で60周年を迎えます。まちの発展を見守り続けてきた白亜の姿は、まちのシンボルとして、自然豊かな城内は、憩いの場として市民から愛され続けてきました。

▽天守閣の歴史
この地に初めて城が築かれたのは室町時代で、葦名直盛(あしななおもり)によるとされています。当時の城は領主の「館」としての役割が中心でした。
安土桃山時代には、蒲生氏郷(がもううじさと)が東日本で初の本格的な天守閣を築き、「鶴ケ城」と名付けました。
戊辰戦争後、1874(明治7)年までに天守閣を含む建物は取り壊され、石垣だけが残された姿は、後に、土井晩翠(ばんすい)が作詞をした「荒城の月」のモデルとなりました。
1957(昭和32)年、戊辰戦役90年祭を契機に再建の機運が高まり、市民の協力と寄付により、1964(昭和39)年に天守閣の再建工事が始まり、翌年に落成しました。
平成に入ってからは、茶室や干飯櫓(ほしいやぐら)も復元され、2011(平成23)年には屋根瓦が幕末当時の赤瓦に葺ふき替えられ、鶴ケ城は国内唯一の赤瓦天守として、その美しい姿を今に伝えています。

■鶴ケ城天守閣再建60周年記念イベント情報
鶴ケ城天守閣再建60周年を記念して、さまざまなイベントを行います。この機会に、鶴ケ城の歴史にふれてみませんか。

▽記念企画展「会津若松城のあゆみ」
蒲生氏郷によって会津に初めて近世城郭が築かれてから現代に至るまで、長い歴史に関連する資料を中心に紹介します。
日時:9月13日(土)〜11月3日(月・祝)のいずれも午前8時30分〜午後5時
※入場は午後4時30分まで
場所:鶴ケ城天守閣

問合せ:(一財)会津若松観光ビューロー
【電話】27-4005

▽市民天守閣無料招待
市民招待券は本紙23ページに掲載しています。切り取ってお持ちください。
日時:9月13日(土)〜11月3日(月・祝)のいずれも午前8時30分〜午後5時
※入場は午後4時30分まで
場所:鶴ケ城天守閣

問合せ:
(一財)会津若松観光ビューロー【電話】27-4005
観光課【電話】39-1251

▽入場者プレゼント企画
鶴ケ城天守閣再建工事の竣工式典が行われた1965(昭和40)年9月17日を記念して、9月17日(水)に登閣された人(無料入場者も対象)に「記念登閣証」と「ノベルティ」を配布します。

問合せ:(一財)会津若松観光ビューロー
【電話】27-4005

▽プロジェクションマッピング2025
鶴ケ城の天守閣や石垣などに、伝統文化をモチーフとしたデジタルアニメーションなど、壮麗で幻想的なプロジェクションマッピング映像を投影します。
日時:10月3日(金)〜5日(日)のいずれも午後6時〜9時(8分間のプログラムを繰り返し投影します)
場所:鶴ケ城公園

問合せ:観光課
【電話】39-1251

■ふりかえる〜当時の様子〜
▽1872(明治5)年ころ
戊辰戦争で砲弾を受けつつも、約1か月の籠城戦に耐えた鶴ケ城の取り壊し前の姿

▽1964(昭和39)年
会津まつりで起工式が盛大に行われ、待望の天守閣再建工事が始まりました

▽1965(昭和40)年
再建は急ピッチで進められました。建設中の写真からは、工事の規模の大きさが伝わります

▽1965(昭和40)年
しゃちほこは天守閣に設置される前、トラックに積まれて市内をパレードしました

▽1965(昭和40)年
完成直後のにぎわう様子。白黒の古写真を元に再建された天守閣は、黒い瓦でした

▽2010(平成22)年
幕末当時に使用されていた赤瓦への葺き替え工事の様子。国内唯一の赤瓦の天守閣となります

問合せ:観光課
【電話】39-1251