健康 あなたと大切な人のために、健康診査、がん検診を受けましょう!

「健康に自信がある」「忙しくて時間がない」等の理由で健康診査、がん検診が後回しになっていませんか?今月号では、たむら市民病院診療部に健康診査、がん検診を受けるメリットや健診後の適切な対応などについて、お話を伺いました。

Q:自覚症状がないので健診、がん検診は受けなくてよいですか?
A:がん(癌または悪性疾患)に限りませんが、無症状のまま進行する方が多く見られます。最近は、がんが判明していながら人生を全うする方も増えてきています。近年、医療の進歩で早期に発見できれば内視鏡や鏡視下手術(体に小さな穴を開けて行う体への侵襲の少ない治療)、そして生物学的製剤や免疫チェックポイント阻害剤(本来体が持っている免疫機能を利用する治療)など薬剤による治療が盛んに行われており、良い結果も増えています。治療費の面からも早期発見がとにかく重要です。

Q:健診、がん検診を受けた後に大事なことはありますか?
A:結果通知表を放置せず、結果をよく確認してください。よくわからない場合は、かかりつけ医の医師に相談してください。早めの対処が大切です。

Q:健診、がん検診を定期的に受けることはなぜ必要ですか?
A:すべてのがんが見つかるわけではありませんが、安い費用でかなりの疾患の早期発見が可能になります。特に40歳前後から各種のがんが増えてきますので、比較的安価で簡便にできるがん検診を毎年または隔年受けていただくことが重要です。最近のがん治療は進歩していますが、高額な費用が必要な場合も少なくないのが現状です。また、治療を受ける際に、すでに心機能、肝機能や腎機能が悪くなっている方は、予定された治療を終了することが困難な場合もあります。このため早期治療に結びつけるために普段から健診やがん検診などの受診が大変重要です。

Q:健診、がん検診の結果、「要精密検査」と判定を受けた場合、どうしたらよいでしょうか。
A:放置せずにかかりつけ医に相談し、必要な追加の検査を行うことや専門医療機関への受診をお勧めします。経過観察で良い場合は、かかりつけ医の指示のもと、定期的に受診しましょう。