- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県伊達市
- 広報紙名 : だて市政だより 2025年3月号
JKC(ジャパン ケネル クラブ)東京ブロック
訓練競技会 理事長賞受賞(アマチュアの部)※
丹治 敏弘 さん(伊達地域)
(※参加者約100組の頂点!)
皆さんは愛犬のしつけ度が評価される競技をご存知だろうか?人と犬の一体感、そして何より「人も犬も楽しそう」であることが求められるJKC家庭犬訓練競技会は、愛犬と過ごすための基礎が詰め込まれている。そんな競技会を通して、丹治さんが見た景色は…
◆父のしつけに魅せられて
徴兵で中国に行っていた父は、犬に教育をして村を守っている様子を目の当たりにしたそうです。父は帰国後に犬を飼い、見様見真似で愛犬と魅力的な連携を見せました。私も定年退職を機に父を真似て、シリウス(写真左)と歩み始めましたが思うようにいかず。もがいていた時期もありましたが、ご縁があって日本トップクラスのドッグトレーナー・樽川雄太(たるかわゆうた)さんに辿り着きました。同時にJKC競技会を知り、愛犬と目指す姿がこれだとハッとしましたね。
◆飼い主としての責務
競技会はフリスビーや障害物競走と比べると、脚側行進(※1)などを審査するので、華がなく見える人もいるかもしれませんね。しかし、審査は犬がよそ見やクン活(※2)をしただけで減点になるシビアなもの。ましてや他の犬たちもいる会場で動じないようにするには、日頃からのしつけと飼い主である自分自身の成長が大事なんです。散歩は1頭に2時間程かけてますが、それでも足りないくらい(笑)。
我が子がやってはいけないことをしてしまったら、場所なんて関係なしに叱ると思うんです。それは犬に対しても態度を変えず一緒であるべき。人と犬が快適に過ごすためにも。
◆この子たちと一緒だから
この子たちは近所の方々にも可愛がっていただいてます。犬たちがいたから家族間の会話にも困らないし、自分自身もボケずに健康でいられるし、良いこと尽くしで感謝感謝なんです。これからも一緒に成長していきたいですね!
たくさんお話しさせていただきましたが、私自身の実力はまだまだ…。プロトレーナーの受け売りの話ばかりでしたが、間違いなく言えることは、本部大会の頂点を目指し、愛犬たちと向かっていく自分が未だにいることは「幸せ」ってことです。
※1…人の左側に、人の膝と犬の肩端が平行になる位置を保ちながら歩行すること
※2…周囲の匂いを嗅ぐこと
【Profile】たんじ としひろ
1952年生まれ。72歳。愛犬と一緒に撮影。左からシリウスくん(シェルティ7歳)、トリトンくん(ラフ・コリー12歳)、ギンガくん(シェルティ2歳)
【JKC(ジャパンケネルクラブ)家庭犬訓練競技会】
コンパニオンドッグ(人間の伴侶犬)といって、日頃のしつけ(行進、招しょうこ呼、伏せなど)の成果を試す競技会。警察犬やその卵、世界大会に出場する犬や訓練士も参加する。福島では年2回(6月、10月)開催予定。
※詳しくは広報紙P.14をご覧ください。