健康 福島県医師会からのお知らせ

■みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満(1)
塩分を摂り過ぎると高血圧のリスクが高まり、最終的には脳卒中や心筋梗塞などにつながる恐れがあります。福島県は塩分摂取量が男性で11.9g、女性で9.9gと男女ともに全国ワースト2位です(2016年国民健康・栄養調査)
減塩なんかあまり意味ないのでは?と思う方もいるでしょう。減塩による大きな成果を出した国がイギリスです。イギリスはもともと塩分摂取が多い国でした。イギリスではパンに含まれる塩分が、塩分の摂り過ぎの大きな原因の1つでした。そこで大手メーカーにパンの塩分を減らすよう働きかけました。メーカーの協力を取り付け、7年間かけて徐々にパンの塩分を減らしていき、最終的には20%の減塩ができました。その後国民当たりの塩分摂取量は1日1g以上減少、さらに脳卒中や心臓病が40%減少、国の医療費も大幅に削減することができました。たかが減塩、されど減塩なのです。
減塩をするにはまずは自分がどれくらい普段塩分を摂っているか把握する必要があります。自分ではとっていないつもりでも実は摂り過ぎの場合もあります。尿検査でだいたいどのくらい塩分を摂っているか調べることができます。最近では健康診断の一環として行っている場合もあります、また内科に通院中の場合には担当の先生に相談すると検査してくれると思います。病院に相談するのが面倒な方には簡単なチェックシートがあります。インターネットで「あなたの塩分チェックシート」と検索してみてください。
減塩について簡単にできることとしてはお醤油やお味噌の代わりにお酢など塩分の少ない調味料を使う、お味噌汁を作るときは具を多くしてスープを少なくする、漬物は浅漬けにする、ラーメンやうどんを食べるときはスープを残すなどがあります。現在は食品の栄養成分表示に食塩相当量が記載されています。買ったり食べたりする前に確認することで、塩分の摂り過ぎを抑えることができると思いますのでぜひ確認してみてください。

問合せ:福島県医師会
【電話】024-522-5191