くらし 第4回広野町議会定例会 町長一般経過報告(3)

◇環境防災課
9月19日、午前0時に、広野町は「交通事故死亡者ゼロ2000日」を達成し、同月24日に関根昌典福島県相双地方振興局長から表彰状が伝達されました。復興に向かう中で、あらためて交通安全を期していくため、平成26年7月17日に「交通事故死亡者ゼロ3000日」を達成した際に夕筋地区に設置した交通啓発看板を、11月13日に桜田地区の国道6号線付近に移設・新築しました。
9月21日から9月30日にかけ、役場前交差点において、秋の全国交通安全運動の取り組みとして、国道6号を通行するドライバーと通学時の児童生徒に対して、特別職及び管理職による立哨活動を行い、9月24日と30日には職員総出で横断幕やプラカードを掲げ、交通事故防止啓発活動を実施しました。
9月22日、広野町中央体育館において、森まさこ参議院議員を始め、多くの来賓のご臨席をいただき、令和6年広野町消防団・婦人消防隊秋季検閲式を挙行しました。消防団の厳格な規律や団結力を高め、町民の生命、財産を守ることを念頭に、広野町消防団、婦人消防隊、株式会社JERA広野火力発電所自衛消防隊、総勢49人の参加のもと行いました。
10月21日、「災害時における消防活動支援に関する協定」に基づく合同訓練をJFAアカデミー福島柊寮において実施しました。この協定は、令和元年9月に広野町、双葉地方広域市町村圏組合消防本部、株式会社JERA広野火力発電所の三者により締結されたもので、広野町内等において、風水害、地震等の災害が発生した場合、又は発生する恐れがある場合、広野町及び双葉地方広域市町村圏組合消防本部からの要請により、株式会社JERA広野火力発電所が保有する人員及び消防車両を提供し、消火及び避難誘導などの消防活動を支援するというものです。三者合同による訓練は今回が初めてとなり、当日は大規模な地震によりJFAアカデミー福島の学生寮で火災が発生した想定のもと、総勢40人が参加し、災害発生時における指揮系統の連携訓練並びに放水訓練を行いました。
10月23日、広野町と学校法人沼津学園は、杉山盛雄理事長出席の下、包括連携協定を締結しました。同学園の桐陽高校と飛龍高校の生徒は震災以降、河津桜の植樹など、計16回本町を訪ね、町民との交流を深めてきました。両者の友好的な交流を更に進めることで、防災教育を基軸とした相互連携と地域間交流が促進されることから、包括的な連携の下、災害、教育、文化、地域づくり等の分野で相互に協力し、地域の発展及び人材の育成に寄与することを目的として協定の締結に至りました。
10月29日、広野町安心・安全ネットワーク会議を開催し、交通事故防止対策、地震・津波避難訓練、秋の全国火災予防運動について会員企業に協力を求めました。9月18日、10月29日、11月27日、広野町安心・安全ネットワーク会議立哨活動を国道6号役場前交差点等で実施し、ドライバーに安全運転への注意喚起を促しました。
11月10日、築地ヶ丘公園、折木地区集会所及び中央体育館において、震災後10回目となる地震・津波避難訓練を実施しました。今年は津波浸水想定区域だけにとどまらず、余震等による家屋の倒壊や土砂災害への警戒を想定して町内全域を対象とし、住民、企業、消防団、婦人消防隊、関係機関など140人のご参加をいただき、避難者誘導訓練、駅東側オフィスビル及びホテルでの垂直避難訓練、無人航空機ドローンを活用した情報収集訓練、炊き出し訓練、福島県危機管理課によるAR体験など19種目の訓練を実施し、防災関係機関相互の連携強化と住民の防災意識の高揚を図りました。
11月16日、地球温暖化対策の一環として、ごみの減量化・再資源化を目的に家庭で不要になった小型家電や白物家電、古着のイベント回収を行いました。役場駐車場に特設コーナーを設け、使用済み小型家電や白物家電1,480kgと古着460kgを回収しました。
11月24日、ひろの防災緑地において、広野町消防団による山林火災を想定した「つなぎ放水訓練」を実施しました。当日は、消防団員50人、消防車両13台の参加のもと、自然水利を活用した延長距離1,600mに及ぶ中継送水訓練に取り組みました。併せて無人航空機ドローンを活用した火災現場の情報収集訓練も実施しました。火災が発生しやすい時期を迎え、町民の安寧な生活の営みに向け、消防団員が厳正な規律・志気及び迅速な行動・動作で基本に忠実な操作により、機械器具への精通を深めました。

◇産業振興課
9月11日、福島県において町内全域より3点を抽出し検査した令和6年産米の放射性物質検査結果が公表され、すべて測定基準値以下となり、広野産米の安心・安全が確保されました。
9月28日、福井県大野市において開催された第35回巨木を語ろう全国フォーラム福井・大野大会に参加し、大会旗を引き継ぎました。このフォーラムは、東日本大震災を乗り越えた経験とともに、森林の大切さや美しい里山の魅力を全国に発信し、自然環境保全のための普及啓発を図ることを目的として開催します。来年5月の開催に向けて、11月28日に第1回実行委員会を開催しました。
11月2日、広野町公民館駐車場において、秋の風物詩となる「ひろの秋祭り」の一環として、農業団体、商業団体などのご協力により収穫祭を開催しました。飲食物の販売や地元野菜の無料配布など、町内外から訪れた約1,000人の皆さまにお楽しみいただきました。
11月15日、二ツ沼総合公園にて、岩手県葛巻町と広野町の特産品振興・観光交流に関する協定に基づき、広野町の観光資源を活用し、葛巻町民と広野町民の住民相互の友好交流を図るためのパークゴルフ交流会を開催しました。当日は、葛巻町・広野町パークゴルフ協会会員45人が参加し、男女混合のグループでコースを回り、パークゴルフを通して相互に交流を深めました。
11月19日、広野町役場前において、ふるさと応援寄付金の納税者に対する返礼品として特別栽培米コシヒカリ『とんぼのめがね米』の発送式を執り行い、寄附金を寄せていただいた全国9人の納税者の皆さまに向けて第一便を発送しました。12月4日現在、全国9都道府県から20件の申し込みを受け付けており、納税者の方に向けて発送いたします。
11月19日、中央台みかんの丘において、広野こども園児55人、12月3日、広野町児童館の児童22人が参加し、「みかん狩り」を開催しました。冬でも温暖な本町の気候から採れるみかんを子ども達はふるさとの味として楽しみました。
今年は昨年と比較し不作となったため、町民の「みかん狩り」は中止としました。
12月6日、7日、山梨県北杜市において開催された「第26回米・食味分析鑑定コンクール国際大会in北杜」を、副町長と広野町認定農業者協議会会員6人が視察を行いました。当該大会は、令和8年度は中通り地方、令和9年度は会津地方、令和10年度は双葉地方において開催予定となっており、今回の視察は、地元開催に向けて会場の雰囲気や、良質の米を生産するための技術習得の必要性などを確認でき、有意義なものとなりました。