くらし 石破茂内閣総理大臣が双葉町内を視察

12月14日、石破茂内閣総理大臣が伊藤忠彦復興大臣とともに町の復興状況を視察されました。
はじめに、特定帰還居住区域の石熊地区において、農地が除染土壌や廃棄物の仮置き場とされている現状をご覧いただくとともに、いまだ除染が行わることなく荒廃した農地や住居を視察されました。伊澤町長は、石破総理と伊藤復興大臣に対し、状況を説明するとともに双葉町における復興はいまだ道半ばであり、国が示した2020年代をかけて帰還意向のある住民が帰還できるようにする方針に基づき、引き続き被災者に寄り添った復興を進めていただけるようお願いしました。内堀雅雄福島県知事と伊藤哲雄町議会議長も視察に同行しました。
その後、中野地区復興産業拠点へ移動し、浅野撚糸(株)双葉事業所内のKEY’S CAFÉで、昼食をとられました。同席した浅野撚糸(株)の浅野雅己代表取締役社長から双葉町進出の経緯を話され、伊澤町長からは町内はもとより県外からも企業が進出し、操業を開始している中野地区の状況について説明しました。昼食には町内産ブロッコリーや請戸漁港のしらすなど県内産食材を使ったパスタなどが提供されました。最後に、浅野撚糸(株)と町が共同開発した「ダキシメテフタバ」のタオルマフラーを石破総理に着用していただきました。
町内の視察を終えた石破総理は「次の5年間は帰還や生活環境整備を一層進めるとともにさまざまな課題を解決するため、今まで以上に復興施策を推進していくための財源を確保したい」と述べられました。