くらし 特集 「食べる」を考える

三食しっかり栄養バランスの取れたご飯が大事。
わかっていても忙しい……。
そんな人、多いのではないでしょうか。
日本人の平均寿命は男性は81歳、女性は87歳と、世界でもトップクラスの水準。
長く健康で元気に暮らすためには、生活に欠かせない「食べる」を考えることが、ますます重要になります。
ライフステージが進むにつれ、生活習慣も変化しますが、健康への意識を保ち続ける必要があります。
6月は『食育月間』
今月の特集では「食育」について紹介します。

■高萩市民の「食」の状況
健康たかはぎ21(第3次)市民アンケートより
学童期:7~12歳、思春期:13~18歳、青壮年期:19~39歳
中年期:40~64歳、高齢期:65歳以上

正しい食習慣を持ち、栄養バランスに配慮した食事をとることは、健康な身体づくりの基礎になります。
アンケートから「若者の朝食欠食率の高さ」「栄養バランスの偏り」が見られるなど、食習慣の見直しが必要なことがわかります。
生涯を通して、“食べることの大切さ”、“食品の正しい知識”などを学ぶ必要があります。

■食改さんに聞いてみた
普段の食事や生活でのポイントを、食生活改善推進員(通称:食改さん)に聞きました。

▽私たちの健康は、私たちの手で
皆さんは、食生活の中で何か意識していることはありますか。
私たち食生活改善推進員は、地域の中で、料理教室や塩分チェックなどの活動を通して、皆さんの健康づくりをお手伝いしています。
高萩市では、約40人のメンバーが、食育の推進と普及、啓発活動などを行っています。

▽忙しい毎日でも、+αを大切に
毎日バタバタしていて、何かを口に入れるだけで精一杯。
そんなとき、少しだけでも「栄養バランス」を意識することが大切です。
例えば、一日のエネルギー源となる朝ごはんですが、実は「たんぱく質」が不足しがち。
ゆで卵や牛乳をプラスするなど、そのひと手間が、未来の健康に繋がります。

▽無理なく楽しく「食」を味わう
「子どもに『からあげ』や『コロッケ』ばかりをリクエストされて、塩分や脂肪分が心配」
「最近、野菜食べてないなぁ」
「年を重ねると食べることがおっくうになって…」
「食」の悩みは、年代や世帯構成によってさまざま。

大切なポイントは、できそうなことから、無理なく、継続して続けることです。
野菜を先に食べる。
よく噛んで食べる。
調理の仕方を意識して、蒸したり、焼いたりする。
そのひと工夫が、悩みの解決に繋がるかもしれません。
明日のあなたのために、できることから始めてみませんか。

▽食生活改善推進員は、一緒に活動する仲間を募集しています。
「食」を通して、地域の健康づくりの輪を広げてみませんか。

問合せ:健康づくり課
【電話】24-2121

■ライフステージに応じた健康づくりの取組み
▽乳幼児期・学童期
乳幼児や子どもに、「早寝・早起き・朝ごはん」をはじめとする正しい食習慣、栄養バランスのとれた食生活や、食べ物の大切さを伝えます。
・食に対する体験
・親子料理教室
・(学校での)食育指導

▽思春期・青壮年期
朝食欠食率の高さや野菜摂取量の低さなど、栄養バランスへの配慮が必要になる時期。
正しい生活習慣を身に付け、栄養バランスのとれた食事をとる必要があります。
・食育の普及啓発
・農業体験

▽中年期・高齢期
筋力や運動能力、免疫力を維持するため、食事の量や栄養価に注意し、低栄養化を予防する必要があります。
・食育の普及啓発
・ヘルシーキッチン
・地域ぐるみ健康教室

高萩ブランドを通した地産地消の取組みなど、地域力で食育に取り組みます
健康たかはぎ21(第3次)より

■食育ピクトグラム
持続可能な食を支える食育を推進するために、農林水産省より12の目標が定められ、それらを誰に
でもわかりやすく伝えるために作成されました。
1.みんなで楽しく食べよう
2.朝ご飯を食べよう
3.バランスよく食べよう
4.太りすぎないやせすぎない
5.よくかんで食べよう
6.手を洗おう
7.災害にそなえよう
8.食べ残しをなくそう
9.産地を応援しよう
10.食・農の体験をしよう
11.和食文化を伝えよう
12.食育を推進しよう
※詳しくは本紙をご覧ください。