くらし 地域おこし協力隊通信 第75回

リポーター:東條秀祐 隊員

■高速バスを軸に潮来の未来を探求します
東京方面へ向かう高速バスが頻発していることは、潮来市の大きな魅力の一つだと感じています。私は大学院生と兼任しながら地域おこし協力隊として活動しており、大学の予定に合わせて頻繁に高速バスを利用しています。市でも観光や移住定住促進に向けて高速バスの利便性をアピールしています。
一方で、利用や調査を進める中でいくつかの課題も見えてきました。全国的な運転手不足の影響もあり、高速バスの減便・廃止が進んでおり、潮来市を発着する便数もコロナ前の6割程度にとどまっています。また、バスターミナルまでは広い道路があるため車なら便利ですが、公共交通の本数は少なく、私自身も帰宅時に足がなく困ったことがあります。
こうした現状を踏まえ、調査研究業務で協力隊に採用された私は、「高速バスが便利なまち」のまちづくりの在り方を研究テーマとすることに決めました。高速バスがあるからこそ成立するライフスタイルが、将来的に崩れてしまうことがあってはならないと感じたからです。
今後は、地域おこし協力隊や所属する都市デザイン研究室の強みを生かし、単なる交通手段としてではなく、高速バスを活用した生活や空間のデザインに焦点をあてた調査研究を進めていきます。研究を進める中で、市民の皆様にアンケートやインタビューへのご協力をお願いする場面もあるかと思います。その際は、どうぞご理解とご協力をお願いいたします。