- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県かすみがうら市
- 広報紙名 : 広報かすみがうら No246 2025年9月号
■博覧会の歴史とかすみがうら市
2025年は、大阪万博(「万博」は「万国博覧会」の略称)が開催されている記念すべき年です。博覧会とは、産業や学術などの振興を目的としてさまざまな物品などの資料を集め、一般に公開する催しのことです。
世界的には、フランス革命の時期にパリで開催された博覧会がその先駆けとなるものです。慶応3年(1867)、第2回パリ万博には江戸幕府や佐賀藩・薩摩藩が参加しています。そして明治6年(1873)のウィーン万博には、明治維新政府が正式に参加し、出展作品の絵画作品や工芸品が話題を呼び、ジャポニスムを巻き起こしたことが知られています。
国内における初めての博覧会は、明治4年(1871)に京都の西本願寺で開催された第1回京都博覧会です。この博覧会は京都府と民間が共同で開催し成功を収めています。明治10年(1877)には、殖産興業政策の一環として第1回内国勧業博覧会が開催され、会場の上野公園には100日余りの開催期間中に約45万人の来場者が殺到しました。
当市に関わりのある博覧会として、折本良平(おりもとりょうへい)が帆引き船を出品した第2回水産博覧会(明治30年(1897)開催)や、ソーセージの父の飯田吉英(いいだよしふさ)が主任審査員を務めた第1回畜産工芸博覧会(大正7年(1919)開催)などが知られています。昭和60年(1985)には、つくば万博が開催されました。7月17日は「出島村の日」で、帆引き船の展示や戸崎ばやし・成井ばやし・へいさんぼうなどの伝統芸能の披露、鯉のつかみ取り、出島音頭の演奏などが催されました。9月4日は「千代田村の日」で、佐谷ばやし・土田ばやし、逆西・佐谷・志筑・土田のお神輿、特産物の紹介や配布などが行われました。いずれの日も、来場者で賑わったと伝わっています。
問合せ:歴史博物館
【電話】029-896-0017