文化 【水族館の生き物紹介】湖畔(こはん)の学(まな)び舎(や) かすみがうら市水族館

■ブラックゴーストの魅力大解剖!!
今回はブラックゴーストの隠された魅力を紹介していきます。
ブラックゴーストは全身が黒いナイフのような体で尾の先に白い模様を持っている、ベネズエラ、ペルー原産の熱帯魚(ナイフフィッシュ)の仲間です。体長は最大で30cm、夜行性で日が出ているときは物陰に隠れていますが、夜になると表に出てきてお腹のヒレをゆらゆら動かして活動します。このゆらゆらと腹ビレを動かす姿が幽霊に似ていたためブラックゴースト(黒い幽霊)の名がつけられた、という説もあるそうです。このブラックゴーストですが、なんとバックして泳ぐことができます。その姿は言葉では表現できない、不思議な気持ちにさせてくれます。ほとんどの魚はできないため、これはかなり大きな特徴です。また、別の特徴として電気を発することができます。電気といっても人間には害がない程度の微弱な電気で、餌を見つけたり、障害物をよけるために使っています。電気を使わなくても目で見れば良いのではと思われるかもしれませんが、本種は目がかなり退化しておりほとんど機能していません。そのため、この電気を発する体はある意味「第三の目」とも呼べるかもしれません。物陰に横になって寝ていることもあり、寝ている間は動かないので死んでしまったと勘違いされがちですが、心地よく寝ているだけなので優しい気持ちで見てあげてください。このように様々な魅力の詰まったブラックゴーストは当館の外来生物エリアに展示しています。当館に来た際はぜひご覧ください。

問合せ:かすみがうら市水族館
【電話】029-896-0722