- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県足利市
- 広報紙名 : 広報あしかがみ 2025年3月号 No.1606
水は、手を洗ったり、お風呂に入ったり、毎日の生活に欠かせないものです。足利市の水道事業は、昭和6年の給水開始から今年で95年目を迎え、市内に張り巡らされた水道管の長さは1000km(東京~大阪約1往復分)を超えます。
水は(1)水を採る(2)水をきれいにする(3)水を配るという流れで、各家庭へ届きます。
本市は、豊富な地下水を水源としています。採った水を、市内の9カ所の浄水場で飲むことができる水にして、10カ所の配水場で水を貯めた後、36カ所の増圧場を経て各家庭へ送り出しています。
安心安全な水をお届けするために年間約22億円、施設整備や施設管理に約16億円の費用がかかります。給水開始から95年目を迎える今、施設の老朽化が進み、施設の更新や、大きな地震に備えるために耐震化するなど、その更新需要は増大しています。一方で、人口減少により料金収入は減少傾向にあります。
※数値はすべて令和5年度決算に基づく。
令和6年4月、上下水道事業の経営基盤強化と安定的な事業経営のため、外部有識者の皆さまにご協力いただき、事業方針を審議していただく審議会を設立しました。
同会では、課題解決に向け、各事業の現状や課題の把握、経営戦略などについて審議され、専門的な立場から貴重なご意見とご助言をいただいています。
昨今、頻発化・激甚化する自然災害に対応するため、水道施設と病院や避難場所などをつなぐ基幹管路の耐震化を進めます。
また、老朽化する管路の修繕や更新にあたり、管の敷設年度や種類など管路基本情報と過去の漏水事故情報とともに、地形や土壌などの環境ビッグデータをAIに学習させ解析した管路劣化診断を活用します。この方法により、修繕箇所を決定し、効率的な更新を行うことができます。
耐震化・デジタル技術についての問い合わせは…水道施設課【電話】(22)-7927
将来の検針員不足に対応するため、市民参加型の検針アプリを開発するなど課題解決に取り組んでいます。
また、インターネット上で水道使用量や料金が検索できる『ポータルサイト』の準備も進めています。
問合せ:経営課
【電話】22-7911