くらし 温故創新

「7年度予算案を市議会で議論します」
足利市長 早川尚秀

これまで、本市の発展につなげていくための基盤づくり、土台づくりに継続して取り組んできたことで、さまざまな新しい芽が出始め、動き出しています。これらが大きく花開くよう、事業を軌道修正する、厚みを持たせるなど、7年度もしっかりフォローしていきます。
現在、『女性から選ばれるまちづくり・女性が住みやすいまちづくり』という新たな視点を取り入れ、既存事業の見直し強化や、新規事業の展開を進めていきたいと考えています。
例えば、女性の健康づくりや、治安の維持向上につながる防犯対策などが挙げられます。子育て支援という施策だけでなく、女性に焦点を当てた事業を展開していきます。
また、若者が結婚や子育てに前向きなイメージを持てるような施策や、これまで以上に参加しやすい『出会いの機会』の創出などにも取り組んでいきます。
多岐にわたる福祉分野においては、障がい児・者福祉にも力を入れ、市内全小学校での盲導犬教室の開催や、Net119(※)の導入、視覚障がい者向けの防災ガイドブック作成などに取り組んでいます。さらに、7年度は医療的ケアが必要なお子さんの乳幼児健診の体制や、発達障害などの特別な配慮が必要なお子さんが健診を受けやすい体制を整え、併せて、保護者が悩みやお子さんへの関わり方を相談できる機会を充実させていきます。
スポーツの力をまちづくりに活かしていくため、プロスポーツチームとの協定締結を進めてきましたが、その効果を十分に発現できる仕組みが整えられていませんでした。そこで、7年度からは、市民スポーツ課を『スポーツ戦略課』に名称を変更し、所期の目的達成に向け体制を強化していきます。
市民に一番身近な公共団体が足利市です。国、県の施策と連携し、支援を引き出しながら、本市ならではの、地域や市民に寄り添える、きめ細かい施策を展開できますように、市議会議員の皆さんと3月議会を通じ議論を深めていきます。

(※)Net119…聴覚などの障がいによって音声での会話が困難な方が、スマホなどを利用し119番通報ができるサービス。