健康 獨協×壬生 Medical Town MIBU

壬生町は本年で合併70周年を迎えました。
そして獨協医科大学病院が本町に開院して半世紀。町とともに歴史を刻んでいます。
『獨協』は開院以来第三次救急医療施設として町民、そして栃木県民の生命を守るため日々奮闘するだけではなく、町と共同で壬生町健康大学を開講するなど、町民の健康増進意識の高揚に努めるなど、町民の生活にはなくてはならない存在となっています。
隔月での本記事を通して、より『獨協』を身近に、そして自身の健康について考えるきっかけにしてもらいたいと思っています。
第九回は獨協医科大学病院上部消化管外科小嶋一幸教授から紹介してもらいます。

■教えて!小嶋教授
▽上部消化管外科について教えてください。
日頃どのような診療や治療を行っていますか?

◎教室では「侵襲の少ない手術」である内視鏡外科手術を積極的に取り入れています。中でも精度の高い手術ができるダビンチXiを用いたロボット支援手術を食道がん、胃がんに導入しています。

▽上部消化管外科ではロボット支援手術等、最新技術を取り入れていると聞いていますが、どのような特徴があるのか教えてもらえますか。
◎ロボットには関節機能があり、アームの先端を曲げたり伸ばしたり回転させたりと、自由に動かすことができるため、狭いおなかの中で細かい作業を行いやすくなります。術後の合併症を減らせる可能性が指摘されています。

▽町民の皆さんに向けて、食生活・生活スタイル等日常生活で気を付けるポイントを教えてください。
◎胃がんや食道がんは、症状が出てからでは手遅れになりやすいです。胃がんの危険因子は子供の頃井戸水を飲んでいること(ピロリ菌感染)、喫煙、塩分などです。食道がんの危険因子は、喫煙と飲酒です。飲酒に関しては飲酒をした時に顔が赤くなる人や、今は赤くならないが以前は赤くなった人などは、症状がなくても、年に1回の胃内視鏡検査を受けることをお勧めします。

▽最後に壬生町の印象・好きなところを教えてください。
◎自然が豊かで人も温かく、わんぱく公園など子どもたちの笑顔があふれる町です。県内各地からアクセスしやすく、働く環境としても非常に魅力的な場所だと感じています。

■プロフィール
小嶋一幸
横浜市出身
~経歴~
S62 群馬大学医学部卒業同年東京医科歯科大学第2外科入局
H27.4 東京医科歯科大学低侵襲医療学分野教授
H30.12 獨協医科大学第一外科主任教授
R4.4 獨協医科大学上部消化管外科主任教授
現在に至る

問合せ:獨協医科大学病院
〒321-0293 北小林880番地
【電話】86-1111(代表)